2024年度(令和6年度)都立国際高校自校作成問題・英語大問1・2・3(リスニング問題)解説

2024年度(令和6年度)都立国際高校自校作成問題・英語大問1・2・3解説

こんにちは!都立自校作成校受験対策専門塾・誠学会の諏訪孝明です。

この記事では、2024年2月に行われた都立国際高校の自校作成問題の英語・大問1・2・3のリスニングの問題を解説します。

都立自校作成校受験生のうち、
・国際高校のリスニング問題の形式が知りたい
・英検のリスニング問題は大丈夫だけど、国際高校のリスニング問題は不安
国際高校を受験する予定はないが、レベルの高いリスニング問題で都立共通リスニング問題の万全な対策をしたい

といった方におススメです。

一度自力で解いてみてから以下の解説を読むことを強くお勧めします。

2024年度の都立国際高校の過去問解説のその他の大問は以下からご覧ください。

では解説を始めていきます。

大問1

問1

対話文が流れてくるより先に選択肢を見ましょう。
すると、
・部屋の絵が描いてある
・ベッドや棚の位置が選択肢によって異なる
ことに気づきます。
そこで、「部屋の中の家具の配置を訊く問題なんだな」という判断ができます。

moving some things

これが聞こえてきたときに考えなくてはいけないのは、
「動かす前の配置と動かした後の配置のどちらを答えなくてはならないのか」ということです。

near the window

ベッドが窓側に移動したことが分かります。(動かす前は窓と反対側だったこともわかります。)

next to your desk

本棚が机の隣にあることが分かります。(動かす前はそうではなかったと推測できます。)

next to the door

ポスターがドアの隣にあることが分かります。(動かす前はそうではなかったと推測できます。)

look like now

「今」の様子を訊かれているので、動かした後の配置を答えればよいことが分かります。

上記のように考えて正答を導きます。

問2

先に選択肢を見ます。
・選択肢はイベントのポスター⇒どのイベントに参加する予定か(どのイベントなら参加できるのか)が訊かれる問題だと考えられます。
・2つはスポーツ、2つは料理です
・午前中のイベントが2つ、午後のイベントが2つです
こうした情報を整理したうえで英文を聴きましょう。

in the morning, I have a piano lesson

朝はピアノのレッスンがある⇒午前中のイベントには参加できないと考えられます

I like to cook

料理が好き⇒料理のイベントに参加する流れになっていると判断できます

Oh,wait.

ちょっと待って⇒流れが変わりそうだ(料理系のイベントへの参加に「待った」がかかった)と判断できます

tournament/practice/balls

スポーツの流れになったと判断できます

以上から、午後に行われるスポーツのイベントすなわちエのバスケットボールが正解だと判断できます。

大問2

A問1

選択肢は時刻です。
何の時刻が訊かれるのかを考えながら聴きます。

A問2

内容一致問題です。
問1を解くだけなら時刻のことだけ考えて聴けばよいのですが問2を解くために会話文全体の内容を聴きとらなければいけません。

ア:「地下鉄を利用する」「いつもとは異なる」がポイントになります
イ:「2時間目の終わりに」がポイントになります
ウ:「皆が大声で話しているから」がポイントになります
エ:「サウスサイド駅で止まった」「学校に遅刻しそう」がポイントになります

at Northside station

ノースサイド駅にいる⇒電車が停まったのはノースサイド駅⇒エが×

announcements at the station, so it is noisy

駅のアナウンスがうるさい⇒ウが×であるとわかります(うるさい理由・原因が間違っています)
因果関係を示す表現は、選択肢中・会話文中を問わず要注意です。

take a different subway line

別の路線を利用する⇒アが正しそうと判断できる

I will be late for school

学校に遅刻しそう⇒エの要素ですが、エは駅名が違うので候補から既に消えています。

always … at 8:20, but today… take an hour longer

普段は8時20分だけど、今日は1時間長くかかる⇒9時20分に着くということが分かります⇒問1がエです

arrive before the start of the second period

2時間目が始まる前に着く⇒イが×だとわかります

以上から、問2はアであると判断できます。

B問1

選択肢をみると、曜日を選ぶ問題だとわかります。
曜日を特定できる情報に特に注意して聴く必要がありそうです。

B問2

内容一致問題です。
問1を解くだけなら曜日のことだけ考えて聴けばよいのですが問2を解くために会話文全体の内容を聴きとらなければいけません。

ア:「20世紀」「2階」がポイントになります
イ:「同じ階」(絵とカフェ)がポイントになります
ウ:「芸術の歴史」「今月」「イベントルーム1」「4階」がポイントになります
エ:「4階」「別の階で(お土産が買える)」がポイントになります

closed every second and fourth Monday

第2・第4月曜は閉まっている⇒これを問1で答える可能性があると考えます(実際には違います)

every first and third Friday… until 7 p.m.

第1・第3金曜は午後7時まで開いています⇒これを問1で答える可能性があると考えます

We have club activities … until 5 p.m.

午後5時まで部活がある⇒美術館に行くなら金曜日⇒これが問1の答えになりそうと考えます(実際にそうです)

On the second floor, … from the 14th century to the 16th century

2階では、14世紀から16世紀の…⇒問2のアが×だとわかります

on the first floor, … a souvenir shop and Event Room 1 … cafeteria…

1階にお土産屋、イベントルーム1、カフェが…⇒イが×です

Event Room2… special event…

イベントルーム2で特別展が…⇒ウが×だとわかります

問2のエに関して

非常に紛らわしい選択肢ですが、「お土産屋や1階にもあるので1階でも買うことができる」を根拠にしてこちらが正解だと考えます。

大問3

内容一致の問題です。
選択肢の内容を事前に確認しましょう。

ア:「条件と結果の関係」「条件:遅刻しそう」「結果:親が学校に電話する」がポイント(条件と結果の関係)
イ:「集合写真の前」(に偉い人の話を聞き、クイズをやる)がポイント(スケジュール)
ウ:「インフォメーションセンターとアイス屋がレストランの隣」がポイント(位置関係)
エ:「鶏肉と野菜」「塩と胡椒」(メニュー)
オ:「農場のどこでも」(場所)「昼食の後」(タイミング)
カ:「バスの上で」(場所)「午後6時に」(スケジュール)「イースト駅に戻る」(場所)
キ:「(勝者へは)Tシャツと秘密のプレゼント」(商品の内容)

といったキーポイントを確認し、音声に備えます。

if you are late, you need to call your group leader

遅刻するなら班長に電話する必要がある⇒アが×です

before lunch

「昼食前」⇒これは偉い人の説明とクイズ大会のタイミングを説明しています⇒イが×です

between the information center and the ice cream shop

インフォメーションセンターとアイス屋のあいだに⇒これはレストランの位置を示しています⇒ウが〇です

soy sauce and pepper

醤油と胡椒⇒エが×です

freely

どこでも⇒オが〇

by 3 p.m.

午後3時までに⇒カが×

The second prize/The first prize

1位と2位にそれぞれ商品が出る⇒1位は秘密のプレゼント、2位はTシャツ⇒キが×

このように判断していきます。

都立共通問題のリスニングとも英検のリスニングとも異なる独特な問題形式をしていますので、国際高校の過去問を1年分でも多く集めて解くようにしましょう。

今回は以上です。
最後までお読みくださりありがとうございました。

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