【中3国語定期テスト対策】『故郷』の解説・予想問題-光村図書

【中3国語定期テスト対策】『故郷』の解説・予想問題

こんにちは!都立自校作成校受験対策専門塾・誠学会の中山です。

この記事では、公立中学校の中学3年生の光村図書出版が出している国語の教科書の中の魯迅著、竹内好さん訳の『故郷』の要点の解説と定期テストで出そうな問題の解説をします。

東京都の公立中学校で光村図書出版の国語の教科書を使っている方の定期テスト対策にお使いください。

※以下の地域に当てはまる方がこちらの教科書の対象です。

千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、豊島区、北区、足立区、葛飾区、立川市、武蔵野市、青梅市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、西東京市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市、多摩市、羽村市、あきる野市、西多摩地区、大島地区、八丈地区、小笠原村

では解説を始めます。

目次

『故郷』の解説・筆者の主張

『故郷』の時代背景

清朝の専制君主が廃止されたが未だ旧態依然の身分制度が残る中国の農村が舞台です。二十年ぶりに帰郷した際に自分の家の没落に寂寥の感を抱く「私」が主人公です。

『故郷』の登場人物

・主人公「私」

・ルントウ・・・幼友達

・シュイション・・・ルントウの息子

・ホンル・・・ルントウの甥

『故郷』のあらすじ・ストーリーの流れ

①私が故郷に帰り、あまりにも変わっているため寂寥の感をおぼえる。

②母と甥のホンルと会う。

③幼い頃の友達であるルントウとの懐かしい思い出の回想シーン

④ヤンおばさんと出会う。

④ルントウと再会し、あまりの変わりように身分の違いを感じ、厚い壁を思い知らされる。

⑤私が若い世代の人々に「新しい生活」を実現してほしいと願う。

『故郷』の定期テスト予想問題

定期テストに出そうな問題を記載しますので、テスト前に自分でそれぞれの問いの答えが出るかをテストし、答えられない箇所はしっかり覚えておきましょう!

解答の根拠になる箇所も書いてありますので、手元に教科書を用意しながら見ましょう。

Q. P98 1行目「別れて二十年にもなる故郷へ、私は帰った。」その理由を抜き出しなさい。

A. 故郷に別れを告げに来た (P98 13行目)

解説:12行目に「なぜなら、今度の帰郷は決して楽しいものではないのだから。」と書いてあるのがヒントですね。

Q. P98 2行目「空模様は怪しくなり、」は私のどういう気持ちを表していますか?

A. 故郷に別れを告げなければならないことへの引け目、気の進まなさ

解説:久しぶりの帰郷だったら楽しいはずですが、今回の帰郷は別れを告げなければならないのでその暗い気持ちを天候で表現していますね。

Q. P98 4行目「わびしい村々が、いささかの活気もなく、〜」に感じた私の思いを表している4文字を抜き出しなさい。

A. 寂寥の感 (P98 5行目)

解説:寂寥の感とは静かで物悲しく、人気がなく侘しい気持ちです。「故郷」の中で有名なフレーズなのでしっかり覚えましょう。

Q. P98 4行目「わびしい村々が、いささかの活気もなく、あちこちに横たわっていた」とありますが、この表現技法はなんでしょう?

A. 擬人法

解説:村が人間のように「横たわっている」と表現されています。物を人間のように表現する技法を擬人法と言います。

Q. P98 6行目「ああ、これが二十年来、片時も忘れることのなかった故郷であろうか。」の私の感情を答えなさい。

A. 失望、落胆、失意

Q. P98 8行目「その影はかき消され、」のその影とはなんですか?

A. 故郷の美しさ

解説:その影の「その」という指示語を追うと「その美しさ」に当たります。その美しさの「その」を追うと故郷のとわかりますね。

Q. P98 10行目「こんなふう」とありますが、故郷のどんな様子を表していますか?

A. 鉛色の空の下、わびしい村々が、いささかの活気もなく、あちこちに横たわっている様子 (P98 4行目)

Q. P98 11行目「私が感じるような寂寥」とはどのようなことに感じていますか?

A. 覚えている故郷と今見ている故郷の落差、イメージの違い

解説:直前に「進歩もないかわりに」と書いてあるので、その逆の後退もないことが分かりますね。

Q. P99 4行目「屋根には一面に枯草の〜」からどのような様子が分かりますか?

A. 手入れをされずに放置されてしまっている様子

Q. P99 10行目「すぐ引越しの話は持ち出さない」その理由はなんですか?

A. 家を引き渡し、故郷を離れることが辛いから。

解説:9行目のさすがにやるせない表情は隠しきれなかったとあるので、気丈に振る舞っていても本心は辛いのが分かります。

Q. P103 1行目「危険な経歴」とは何ですか?

A. 穴熊やハリネズミやチャーから襲われること

Q. P103 5行目「こんなこと」とは何を指していますか?3つ答えなさい。

A. 海には5色の貝殻があること、スイカには危険な経歴があること、高潮の時「跳ね魚」が跳ねること

解説:ルントウの心は神秘の宝庫で私の遊び仲間が知らないことを知っているとあるので、ルントウだけが知っていることを書き抜きましょう。

Q. P103内でルントウを誉めている言葉を書き抜きなさい。

A. ルントウの心は神秘の宝庫

Q. P103 6行目「高い塀に囲まれた中庭から四角な空を眺めている」とは何を表していますか?

A. 人工物に囲まれ、自然の神秘に触れていないこと

解説:自然に触れているルントウとの堆肥を表現していますね。

Q. P103 8行目「惜しくも」には私のどういう思いが込められていますか?

A. ルントウと別れたくないという思い

解説:別れがつらくて、私は声を上げて泣いたとあるので割れたくないことが分かりますね。

Q. ルントウを思い出し私は何を感じましたか?

A. やっと美しい故郷を見た思い

解説:直前に母の口から彼の名前が出たので、この子供の頃の思い出が、電光のように一挙によみがえりとあるので、思い出した後感じた思いを書き抜きましょう。

Q. P103 15行目「楽ではないようだが、、、」とは何が楽ではないのですか?

A. (ルントウの)生活

Q. P104 12行目「ますますどきんとした」とありますが、なぜですか?

A. 相手は自分のことを知っているのに、自分は相手のことを知らなかったから。

解説:「幸い、母が現れて口添えしてくれた。」とあるのでその女性のことを私が忘れてしまっていたことが分かりますね。

Q. P104 18行目「こんなコンパスのような姿勢」とありますが、どのような姿勢ですか?

A. 両手を腰にあてがい、スカートをはかないズボン姿で足を開いて立った姿勢 (P104 8行目)

Q. P105 1行目「まるで、フランス人のくせにナポレオンを知らず〜嘲るといった調子で」とありますが、ヤンおばさんのどのような思いがうかがえますか?

A. 自分は豆腐屋小町であるという自負

解説:フランス人ならナポレオンを知ってて当たり前、アメリカ人ならワシントンを知ってて当たり前なように、この街の住人なら豆腐屋小町であった私を知っていて当たり前という自信や自負があったのでしょうね。

Q. P105 4行目「身分のあるお方は目が上を向いている」とありますが、この言葉のヤンおばさんの気持ちを答えなさい。

A. 自分達のような身分が低い者には興味がないんだろうという皮肉

解説:わざと身分がある「お方」などと敬称を使っているところに皮肉がうかがえますね。

Q. P105 13行目「私は口を閉じたまま立っていた。」とありますが、この時の私の気持ちを答えなさい。

A. ヤンおばさんのあまりの偏見の強さに呆れている、呆然としている。

解説:ヤンおばさんの私に対しての知事のイメージが明らかに現実と違うものなので、答えようがなくなっています。

Q. 結局、ヤンおばさんは何が目的だったのでしょうか?

A. なんでもいいから何か物を貰いにきた。

解説:「こんながらくた道具、邪魔だから、あたしにくれてしまいなさいよ」と言ったり、行きがけの駄賃に、母の手袋をズボンの下へねじ込んでとあったり、とりあえず何か物を貰いにきたことが分かりますね。

Q. P106 1行目「私の記憶にあるルントウ」の身体的特徴を二つ答えなさい。

A. 艶のいい丸顔・血色のいい、丸々した手

解説:昔と現在の身体的特徴の対比が描かれていますのでそこを抜き出しましょう。

Q. P106 7行目「太い節くれだった、〜松の幹のような手」からどのような生活がうかがえますか?

A. 激しい肉体労働をしている生活

解説:海辺で耕作していると書いてあるので過酷な労働をしていることが分かりますね。

Q. P106 9行目「どう口をきいたものやら思案がつかぬ」の私の気持ちを答えなさい。

A. なつかしいと同時に変わり果てたルントウの姿に言葉が出ない

Q. P106 15行目「喜びと寂しさの色」の喜びと寂しさはそれぞれ何を指していますか?

A. 喜び:久しぶりに旧友に会えた喜び、寂しさ:身分の違いからくる態度の違い

解説:「旦那様!」や「うやうやしい態度」や「悲しむべき厚い壁」という言葉から身分の違いによって昔のように親しい付き合いができないことへの寂しさがうかがえますね。

Q. 私がルントウとの身分の壁を感じ驚愕している様子が伝わる表現を二つ答えなさい。

A. 身震いした、口がきけなかった

Q. P107 18行目「何のわきまえもなく、、、」の、、、に続く内容は何ですか?

A. 私と兄弟のように親しく、シュンちゃんと呼んだ。

Q. P110 10行目「名残り惜しい気はしない」とありますが、なぜでしょう。

A. 故郷や故郷の人たちへの愛着がなくなったから。

Q. P110 11行目「自分の周りに〜気がめいるだけである。」とは一言でどのような気持ちを表していますか?

A. 孤独感

解説:「取り残されたような」という箇所が孤独感を表していますね。

Q. P110 12行目「すいか畑の銀の首輪の小英雄」とは誰を指していますか?

A. ルントウ

解説:少年時代に私が憧れを抱いていたのはルントウでしたね。

Q. P110 12行目「すいか畑の銀の首輪の小英雄」が元は鮮明だったがぼんやりしてしまった理由を答えなさい。

A. ルントウとの思い出は忘れ難い、美しい思い出だったが、今のルントウの姿を知ってしまったから。

Q. P110 15行目「今、自分は、自分の道を歩いている」とは私のどのような生き方を表していますか?

A. 自分のやりたいことを実現する生き方

解説:P110の19行目の「ルントウのように、〜することも願わない。」「他の人のように〜することも願わない。」とあるので自分の進みたい道を進んでいるのが分かりますね。

Q. P110 18行目「彼らが一つ心でいたいがために、」とは私の誰と誰がどのようになってほしいという願望ですか?

A. ホンルとシュイションが身分の差に縛られずお互いに心を通わせられる関係でいてほしいという願望

解説:私とルントウの関係との対比を描いています。私とルントウは身分の差で昔のように仲良くできなくなってしまったが、彼らにはそのようになってほしくないという気持ちですね。

Q. P111 3行目「私たちの経験しなかった新しい生活」とありますが、それと対比して私たちが経験した生活を3つ書き抜きなさい。

A. むだの積み重ねで魂をすり減らす生活、打ちひしがれて心が麻痺する生活、やけを起こして野放図に走る生活

解説:〜することも願わない。という反復で3つの生活が列挙されていますのでそれを書き抜きましょう。

Q. P111 10行目「手製の偶像」とありますが、これはどのようなことを表していますか?

A. 私の希望が私が勝手に作り出して信じているだけなのではないかということ

解説:偶像とは信仰の対象として作り上げられたものという意味です。手製は私が自分で作ったということを表しています。そのため私が自分で作った信仰の対象なのではないかという疑問を抱いています。

Q. P111 11行目「私の望むものは手に入りにくい」とありますが、どのようにすれば手に入るのでしょうか?

A. 多くの人が同じことを望んで努力する

解説:18行目の「歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」が答えの比喩となっています。

Q. P111 15行目「金色の丸い月」は何を表していますか?

A. 希望(新しい生活)

解説:遠くて手が届かず、私が求めているものの比喩として使われています。そのため、私が今欲しているものは新しい生活という希望ですね。

Q. P111 18行目「歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」とはどういうことを表していますか?

A. 同じ希望を持つ人が多くなれば、希望が現実になるということ。

解説:同じ希望を持つ人を同じ道を歩く人にたとえ、希望が叶うことを道になるとたとえています。

以上で「故郷」の解説と予想問題を終わります。しっかり予想問題を解いて、定期テストで高得点をとりましょう!

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