【中3国語定期テスト対策】『君待つと-万葉・古今・新古今』の解説・予想問題-光村図書

【中3国語定期テスト対策】『君待つと-万葉・古今・新古今』の解説・予想問題

こんにちは!都立自校作成校受験対策専門塾・誠学会の中山です。

この記事では、公立中学校の中学3年生の光村図書出版が出している国語の教科書の中の『君待つと-万葉・古今・新古今』の要点の解説と定期テストで出そうな問題の解説をします。

東京都の公立中学校で光村図書出版の国語の教科書を使っている方の定期テスト対策にお使いください。

※以下の地域に当てはまる方がこちらの教科書の対象です。

千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、豊島区、北区、足立区、葛飾区、立川市、武蔵野市、青梅市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、西東京市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市、多摩市、羽村市、あきる野市、西多摩地区、大島地区、八丈地区、小笠原村

では解説を始めます。

目次

『君待つと-万葉・古今・新古今』の予備知識

万葉集の予備知識

・最古の和歌集

時代:奈良時代

代表的撰者:大伴家持

歌風:素朴・直情的

古今和歌集の予備知識

・最初の勅撰和歌集(醍醐天皇の勅命)

時代:平安時代

代表的撰者:紀貫之

歌風:優美・観念的

新古今和歌集の予備知識

・勅撰和歌集(後鳥羽上皇の命)

時代:鎌倉時代

代表的撰者:藤原定家

歌風:余情・象徴的

『君待つと-万葉・古今・新古今』の定期テスト予想問題

定期テストに出そうな問題を記載しますので、テスト前に自分でそれぞれの問いの答えが出るかをテストし、答えられない箇所はしっかり覚えておきましょう!

解答の根拠になる箇所も書いてありますので、手元に教科書を用意しながら見ましょう。

Q. 万葉集「春過ぎて夏来るらし〜」の和歌において「夏来るらし」を口語訳しなさい。

A. 夏が来たらしい。

解説:「らし」は推定の助動詞です。

Q. 万葉集「春過ぎて夏来るらし〜」の和歌においてなぜ夏が来たと思ったのですか?

A. 天の香具山に真っ白な衣が干してある光景を見たから。

Q. 万葉集「春過ぎて夏来るらし〜」の和歌において使われている表現技法を答えなさい。

A. 体言止め

解説:最後が名詞(天の香具山)で終わっている技法を体言止めと言います。

Q. 万葉集「東の野に〜」の和歌は一日のどの時間帯の歌ですか?

A. 明け方

解説:東に炎(暁の光、太陽の光)が出ているので日の出と分かります。

Q. 万葉集「東の野に〜」の和歌において「炎の立つ見えて」とはどういう意味ですか?

A. 明け方の光が見えて

解説:炎はここでは明け方の光のことを指しています。

Q. 万葉集「東の野に〜」の和歌において「かへり見すれば」とはどの方角を見ていますか?

A. 西

解説:東の野を見て、振り返って見てるので逆の西だと分かります。

Q. 万葉集「君待つと〜」の和歌を口語訳しなさい。

A. あなたを待って私が恋しく思っていると私の部屋のすだれを動かして秋の風が吹いていきます。

Q. 万葉集「天地の〜」の和歌において以下をそれぞれ口語訳しなさい。

①駿河なる
②振り放け見れば

A. ①駿河にある
②振りあおいで遠くを見ると

解説:①「なる」は助動詞「なり」の連体形で断定と存在の意味を表します。今回は存在の意味になります。

Q. 万葉集「天地の〜」の和歌において「渡る日の〜雪は降りける」は富士山のどのような様子を表していますか?

A. 高くて立派な様子

解説:この部分を口語訳すると「空を渡る太陽の姿も隠れ、月の光も見えず、白い雲も富士山にはばまれて行き滞り常にゆが降っていた」なのでそれくらい高い山ということが分かります。

Q. 万葉集「田子の浦ゆ〜」の和歌において「田子の浦ゆ」を口語訳しなさい。

A. 田子の浦を通って

解説:「ゆ」とは〜を経由してという意味です。

Q. 万葉集「田子の浦ゆ〜」の和歌は「天地の〜」の長歌の後に添える短歌です。このような短歌を何と言いますか?

A. 反歌

Q. 万葉集「田子の浦ゆ〜」の和歌の特徴を答えなさい。

A. 字余り

解説:「田子の浦ゆ」が6音、「打ち出てみれば」が8音になっています。

Q. 万葉集「憶良らは〜」の和歌において「そ」と「我」はそれぞれ誰を指しますか?

A. そ:子
我:憶良

Q. 万葉集「憶良らは〜」の和歌の鑑賞文を答えなさい。

A. 宴席を退出するときの挨拶で、目上の方にへりくだりながら子供と妻を思う気持ちを詠んでいる。

Q. 万葉集「多摩川に〜」の和歌において「何そ」を口語訳しなさい。

A. なんで

解説:「そ」は疑問を表します。

Q. 万葉集「多摩川に〜」の和歌において「多摩川にさらす手作り」の序詞はどの言葉にかかっていますか?

A. さらさらに

解説:序詞と枕詞の違い→枕詞は5音で特定の言葉にかかりますが、序詞は7音以上で、形の指定もなく、特定の言葉にかかるわけではありません。

Q. 万葉集「父母が〜」の和歌において「忘れかねつる」とありますが、どの言葉にが忘れられないと言っていますか?

A. 幸くあれ

Q. 万葉集「新しき〜」の和歌に用いられている表現技法を答えなさい。

A. 体言止め

解説:「吉事」という名詞(体言)で終わっているものを体言止めと言います。

Q. 万葉集「新しき〜」の和歌において「吉事」がどうなってほしいと言っていますか?

A. 今日降る雪のように吉事が積もってほしい

Q. 古今和歌集「人はいさ〜」の和歌において変わってしまうものと変わらないものが対比されています。それぞれ答えなさい。

A.変わってしまうもの:人の心
変わらないもの:故郷の花の香り

Q. 古今和歌集「人はいさ〜」の和歌において係助詞「ぞ」にかかっている言葉を抜き出しなさい。

A.にほひける

解説:係助詞「ぞ」は文末を連体形に変えます。

Q. 古今和歌集「秋来ぬと〜」の和歌においてなぜ秋が来たとわかるのですか?

A.目には見えないが、風の音で気づく。

Q. 古今和歌集「思ひつつ〜」の和歌は何句切れですか?

A.3句切れ

解説:三句目の「見えつらむ」で意味が切れています。

Q. 古今和歌集「思ひつつ〜」の和歌において、「見えつらむ」を口語訳しなさい。

A. 見たのだろうか(現れたのだろうか)

解説:直前の「や」は係助詞で疑問で訳しましょう。また、「らむ」は現在推量の助動詞なので〜だろうと訳しましょう。

Q. 古今和歌集「思ひつつ〜」の和歌において、「覚めざらましを」を口語訳しなさい。

A. 覚めないでいたでしょうに

解説:「ざら」は打ち消しの助動詞、「まし」は反実仮想の助動詞で「(もし〜だったら)〜なのに」と訳します。

Q. 新古今和歌集「道の辺に〜」の和歌の状況を答えなさい。

A. 道の途中で清水が流れている柳の影があったのでそこで休憩しようという状況

Q. 新古今和歌集「道の辺に〜」の和歌において係助詞「こそ」にかかる言葉を抜き出しなさい。

A. つれ

解説:係助詞「こそ」は文末を已然形にします。

Q. 新古今和歌集「見わたせば〜」の和歌に用いられている表現技法を答えなさい。

A. 体言止め

解説:「夕暮」という名詞(体言)で終わっているものを体言止めと言います。

Q. 新古今和歌集「玉の緒よ〜」の和歌において「絶えなば絶えね」を口語訳しなさい。

A. 絶えるならば絶えろ

解説:「なば」は「未然形+ば」なので「もし〜なら」と訳し、「絶えね」は命令形です。

以上で『君待つと-万葉・古今・新古今』の解説と予想問題を終わります。しっかり予想問題を解いて、定期テストで高得点をとりましょう!

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