こんにちは!都立自校作成校受験対策専門塾・誠学会の中山です。
この記事では、公立中学校の中学2年生の光村図書出版が出している国語の教科書の中の沼田英治さんの『クマゼミ増加の原因を探る』の要点の解説と定期テストで出そうな問題の解説をします。
東京都の公立中学校で光村図書出版の国語の教科書を使っている方の定期テスト対策にお使いください。
※以下の地域に当てはまる方がこちらの教科書の対象です。
千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、豊島区、北区、足立区、葛飾区、立川市、武蔵野市、青梅市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、西東京市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市、多摩市、羽村市、あきる野市、西多摩地区、大島地区、八丈地区、小笠原村
では解説を始めます。
目次
- 1 『クマゼミ増加の原因を探る』のあらすじ
- 2 『クマゼミ増加の原因を探る』の定期テスト予想問題
- 2.1 Q. 「二〇〇三年から六年間に及ぶ調査を行った。」とありますが、何を調べるために調査を行ったのですか?その一文を抜き出しなさい。
- 2.2 Q. 「この点について検証していくことにした。」とありますが、この点とは何を指しますか?
- 2.3 Q. なぜ、「この点」に着目したのですか?
- 2.4 Q. 「雨の日に孵化し、幼虫はすぐ土に潜る」とありますが、クマゼミが雨の日に孵化するのはなぜですか?
- 2.5 Q. 「雨の日に孵化し、幼虫はすぐ土に潜る」に「すぐ」とありますが、どのくらいの時間ですか?
- 2.6 Q. 「そのときの環境に、生存が左右されるおそれがあるのだ。」の「その時」とは具体的にどんなときですか?
- 2.7 Q. 筆者が前提を置いたのはどういう意図ですか?
- 2.8 Q. 「仮説3クマゼミの幼虫は土を掘る力が強く、ヒートアイランド現象〜」筆者は何を根拠に仮説3を立てましたか?
- 2.9 Q. 「硬い土に潜る能力が圧倒的に高かった」とは具体的にどういうことですか?
- 2.10 Q. 都市化した大阪市内で成虫まで成長する可能性が最も低いと考えられるのはどのセミですか?
- 2.11 Q. 「大阪市内では、なぜクマゼミの占める割合が、これほど高くなったのか」の答えは何ですか? 2点答えなさい。
- 2.12 Q. 筆者はこの研究を通して何を伝えたかったのでしょう?
- 3 内申点対策・定期テスト対策なら自校作成校専門対策塾 誠学会
『クマゼミ増加の原因を探る』のあらすじ
問題提起
大阪市の周辺にクマゼミが増加している原因を探る。
↓
読者への予備知識
クマゼミの一生と環境の影響を受ける時期を研究し、どの時期に環境の影響を受けやすいかを紹介
↓
本論
クマゼミが大阪市で増加した原因の仮説3つを検証
『クマゼミ増加の原因を探る』の定期テスト予想問題
定期テストに出そうな問題を記載しますので、テスト前に自分でそれぞれの問いの答えが出るかをテストし、答えられない箇所はしっかり覚えておきましょう!
解答の根拠になる箇所も書いてありますので、手元に教科書を用意しながら見ましょう。
Q. 「二〇〇三年から六年間に及ぶ調査を行った。」とありますが、何を調べるために調査を行ったのですか?その一文を抜き出しなさい。
A. 大阪市内では、なぜクマゼミの占める割合が、これほど高くなったのだろうか。
Q. 「この点について検証していくことにした。」とありますが、この点とは何を指しますか?
A. ヒートアイランド現象による環境変化(気温・湿度)がクマゼミに与える影響
解説:「この点」の「この」という指示語の直前を必ず注目しましょう。ヒートアイランド現象による気温と湿度の変化について言及し、まとめて環境変化と言っています。この環境変化を分けて聞かれたら気温と湿度と答えましょう。
Q. なぜ、「この点」に着目したのですか?
A. クマゼミは、もともと暑さに強いと考えられるから。
Q. 「雨の日に孵化し、幼虫はすぐ土に潜る」とありますが、クマゼミが雨の日に孵化するのはなぜですか?
A. 乾燥に弱いから。
解説:②の孵化したばかりの幼虫は弱く、一時間以内に地中に潜らないと、アリに襲われたり乾燥したりして死んでしまう。と書いてあります。そのため、乾燥に弱いことが分かり、そこから雨の日は湿気が多く、乾燥していないことを想像しましょう。
Q. 「雨の日に孵化し、幼虫はすぐ土に潜る」に「すぐ」とありますが、どのくらいの時間ですか?
A. 一時間以内
解説:「②の孵化したばかりの幼虫は弱く、一時間以内に地中に潜らないと、アリに襲われたり乾燥したりして死んでしまう。」と書いてあります。
Q. 「そのときの環境に、生存が左右されるおそれがあるのだ。」の「その時」とは具体的にどんなときですか?
A. 卵から幼虫になって土に潜るまで (①〜②の段階)
解説:指示語(その)を見つけたら必ず直前に着目しましょう。一時間以内に地中に潜らないと危険だと分かります。そのため、地中に潜るまで生存が左右されると分かります。
Q. 筆者が前提を置いたのはどういう意図ですか?
A. 読者にクマゼミの成育と環境の関係を理解してもらうため。
解説:前提と書いてありますが、題名やテーマのようなものです。
Q. 「仮説3クマゼミの幼虫は土を掘る力が強く、ヒートアイランド現象〜」筆者は何を根拠に仮説3を立てましたか?
A. クマゼミが多い市内の公園は土が硬く、クマゼミが少ない市外の緑地や森林は土が軟らかいという調査結果。
解説:仮説3の直前に「私たちは、この違いに注目し、次のような仮説を立てた。」とあるので指示語の「この違い」を追って直前を抜き出しましょう。
Q. 「硬い土に潜る能力が圧倒的に高かった」とは具体的にどういうことですか?
A. 乾燥と地表整備で、他のセミが潜れなくなるほど硬くなった地面にも、クマゼミだけは潜ることができる。
Q. 都市化した大阪市内で成虫まで成長する可能性が最も低いと考えられるのはどのセミですか?
A. アブラゼミ
解説:図7を見ると軟らかい土に潜れるセミの割合が一番低いのがアブラゼミです。
Q. 「大阪市内では、なぜクマゼミの占める割合が、これほど高くなったのか」の答えは何ですか? 2点答えなさい。
A. ①気温上昇で孵化の準備が早まり、梅雨と重なってクマゼミの孵化率が向上したこと
②ヒートアイランド現象による乾燥や地表整備で硬化した都市部の土に潜る能力が他のセミと比べて圧倒的に高かったこと
解説:まとめの部分に答えが書いてあります。
Q. 筆者はこの研究を通して何を伝えたかったのでしょう?
A. 物事の原因を追求するには、世間一般にいわれていることをうのみにするのではなく、科学的な根拠を一歩一歩積み上げて臨む姿勢が大切である。
以上で「クマゼミ増加の原因を探る」の解説と予想問題を終わります。しっかり予想問題を解いて、定期テストで高得点をとりましょう!
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