こんにちは!都立自校作成校受験対策専門塾・誠学会の中山です。
この記事では、公立中学校の中学2年生の光村図書出版が出している国語の教科書の中の清少納言の『枕草子』の要点の解説と定期テストで出そうな問題の解説をします。
東京都の公立中学校で光村図書出版の国語の教科書を使っている方の定期テスト対策にお使いください。
※以下の地域に当てはまる方がこちらの教科書の対象です。
千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、豊島区、北区、足立区、葛飾区、立川市、武蔵野市、青梅市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、西東京市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市、多摩市、羽村市、あきる野市、西多摩地区、大島地区、八丈地区、小笠原村
では解説を始めます。
目次
- 1 『枕草子』のあらすじ
- 2 『枕草子』の定期テスト予想問題
- 2.1 Q. 以下の読みを現代仮名遣いに直しなさい。
- 2.2 Q. 夏は夜の段落について趣があるものとして挙げられているものを3つ答えなさい。
- 2.3 Q. 闇もをかし(趣がある)と感じている理由を答えなさい。
- 2.4 Q. 「蛍の多く飛びちがひたる」の後ろに省略されている言葉を抜き出しなさい。
- 2.5 Q. 秋は夕暮れの段落について「言ふべきにあらず」とありますが、言いようもないほどどうだというのでしょうか?
- 2.6 Q. 秋は夕暮れの段落を二つに分けるとしたら後半はどこからでしょう?
- 2.7 Q. 秋は夕暮れの段落を二つに分けた前半と後半はそれぞれ視覚と聴覚どちらを働かせているでしょう。
- 2.8 Q. 冬はつとめての段落について「霜のいと白きも」を現代語訳しなさい。
- 2.9 Q. 「炭もて渡るもいとつきづきし」について「つきづきし」とは似ているという意味ですが、何と似ているのでしょうか?
- 2.10 Q. 冬はつとめての段落について「わろし」とありますが何が良くないと言っていますか?
- 2.11 Q. 時間の経過にしたがって変化する情景を色によって捉えている季節を答えなさい。
- 2.12 Q. 「うつくしきもの〜」の段落について以下の読みを現代仮名遣いに直しなさい。
- 2.13 Q. 「うつくしきもの〜」の段落について同段落で「うつくしき」と同じ意味の言葉を抜き出しなさい。
- 2.14 Q. 「うつくしきもの〜」の段落について「ねず鳴きするにをどりを来る」の「ねず鳴きする」と「をどり来る」のそれぞれの動作主を答えなさい。
- 2.15 Q. 「うつくしきもの〜」の段落について「うつくし。」とありますが、どんな様子が趣があるのでしょうか?
- 2.16 Q. 「うつくしきもの〜」の段落のテーマは何でしょう。
- 2.17 Q. 「月のいと明かきに〜」の段落について「水晶のわれたるやうに」はどんな情景を例えていますか?
- 3 内申点対策・定期テスト対策なら自校作成校専門対策塾 誠学会
『枕草子』のあらすじ
枕草子は平安時代の随筆です。日本三代随筆の一つで清少納言が作者です。清少納言は中宮定子に七年ほど仕えています。
枕草子は約300の文章の集合体です。様々なテーマに注目して書かれています。
『枕草子』の定期テスト予想問題
定期テストに出そうな問題を記載しますので、テスト前に自分でそれぞれの問いの答えが出るかをテストし、答えられない箇所はしっかり覚えておきましょう!
解答の根拠になる箇所も書いてありますので、手元に教科書を用意しながら見ましょう。
Q. 以下の読みを現代仮名遣いに直しなさい。
①やうやう(次第に、だんだん)
②闇もなほ
③あはれなり
A. ①ようよう②やみもなほ③あわれなり
Q. 夏は夜の段落について趣があるものとして挙げられているものを3つ答えなさい。
A. 月の出ている夜、蛍が多くまたは一つ二つ飛んでいる闇夜、雨が降っている夜
解説:「〜もをかし」に注目しましょう。「をかし」とは趣がある、風情があると言う意味ですので、その直前に書いてあるものが今回の答えになります。
Q. 闇もをかし(趣がある)と感じている理由を答えなさい。
A. 蛍の光を見ることができるから。
Q. 「蛍の多く飛びちがひたる」の後ろに省略されている言葉を抜き出しなさい。
A. もをかし
解説:「〜もをかし」という繰り返しをおこなっています。趣があるものを並べています。
Q. 秋は夕暮れの段落について「言ふべきにあらず」とありますが、言いようもないほどどうだというのでしょうか?
A. 趣がある
解説:夏の夜と同じように趣があるものを並べているので、「もをかし」が今回も省略されています。
Q. 秋は夕暮れの段落を二つに分けるとしたら後半はどこからでしょう?
A. 日入り果てて、
解説:日が入るとは太陽が沈んで夜になる様子を描いています。
Q. 秋は夕暮れの段落を二つに分けた前半と後半はそれぞれ視覚と聴覚どちらを働かせているでしょう。
A. 前半:視覚
後半:聴覚
解説:日が出ている間は視覚が使えますが、日が沈むと視覚が使えないので聴覚で描写しています。
Q. 冬はつとめての段落について「霜のいと白きも」を現代語訳しなさい。
A. 霜がとても白いのも
解説:「霜の」の「の」の訳し方が現代とは違うので注意しましょう。古文では「の」を「が」と訳すこともあります。
Q. 「炭もて渡るもいとつきづきし」について「つきづきし」とは似ているという意味ですが、何と似ているのでしょうか?
A. 冬の早朝
解説:春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ同様、冬はつとめて(冬の早朝)が趣があると書かれています。
そのため「炭を持って運んでいる」のが冬の早朝と似て趣があるということです。
Q. 冬はつとめての段落について「わろし」とありますが何が良くないと言っていますか?
A. 炭火は冬の寒さの中で激しく燃えているからこそ趣があるのに、昼になり寒さが和らぐと、白色の灰ばかりになってしまうこと。
解説:直前の文章を和訳しましょう。
Q. 時間の経過にしたがって変化する情景を色によって捉えている季節を答えなさい。
A. 春
解説:「ようよう」が次第に、だんだんという意味で時間の経過を表しており、白と紫という色で表現しています。
Q. 「うつくしきもの〜」の段落について以下の読みを現代仮名遣いに直しなさい。
①をどりくる
②おほへる
A. ①おどりくる②おおえる
Q. 「うつくしきもの〜」の段落について同段落で「うつくしき」と同じ意味の言葉を抜き出しなさい。
A. をかしげなる
解説:両方とも「趣がある」という意味です。
Q. 「うつくしきもの〜」の段落について「ねず鳴きするにをどりを来る」の「ねず鳴きする」と「をどり来る」のそれぞれの動作主を答えなさい。
A. ねず鳴きする:作者
をどり来る:雀の子
解説:現代語訳をすると、「作者がネズミの鳴き真似をすると雀の子が踊るようにやって来る」です。
Q. 「うつくしきもの〜」の段落について「うつくし。」とありますが、どんな様子が趣があるのでしょうか?
A. 髪をあまそぎにしている幼女が、目に髪がかかっているのをかき払わずに、顔を傾けて物を見ている様子。
解説:直前を和訳しましょう。
Q. 「うつくしきもの〜」の段落のテーマは何でしょう。
A. 小さいものの愛らしさ
Q. 「月のいと明かきに〜」の段落について「水晶のわれたるやうに」はどんな情景を例えていますか?
A. 牛車から飛び散った水が月の光に輝いている様子
以上で「枕草子」の解説と予想問題を終わります。しっかり予想問題を解いて、定期テストで高得点をとりましょう!
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