【中3国語定期テスト対策】『夏草-「おくのほそ道」から』の解説・予想問題-光村図書

【中3国語定期テスト対策】『夏草-「おくのほそ道」から』の解説・予想問題

こんにちは!都立自校作成校受験対策専門塾・誠学会の中山です。

この記事では、公立中学校の中学3年生の光村図書出版が出している国語の教科書の中の松尾芭蕉『夏草-「おくのほそ道」から』の要点の解説と定期テストで出そうな問題の解説をします。

東京都の公立中学校で光村図書出版の国語の教科書を使っている方の定期テスト対策にお使いください。

※以下の地域に当てはまる方がこちらの教科書の対象です。

千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、豊島区、北区、足立区、葛飾区、立川市、武蔵野市、青梅市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、西東京市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市、多摩市、羽村市、あきる野市、西多摩地区、大島地区、八丈地区、小笠原村

では解説を始めます。

目次

『夏草-「おくのほそ道」から』の予備知識

「おくのほそ道」の予備知識

作者:松尾芭蕉

時代:江戸時代(元禄)

文章の特徴:旅行記。和文と漢文を織り混ぜている。

背景:西行と杜甫という代表的歌人に憧れて旅をしながらそこでの体験を記録し、歌の道を究めていきます。

古今和歌集の予備知識

・最初の勅撰和歌集(醍醐天皇の勅命)

時代:平安時代

代表的撰者:紀貫之

歌風:優美・観念的

新古今和歌集の予備知識

・勅撰和歌集(後鳥羽上皇の命)

時代:鎌倉時代

代表的撰者:藤原定家

歌風:余情・象徴的

『夏草-「おくのほそ道」から』の定期テスト予想問題

定期テストに出そうな問題を記載しますので、テスト前に自分でそれぞれの問いの答えが出るかをテストし、答えられない箇所はしっかり覚えておきましょう!

解答の根拠になる箇所も書いてありますので、手元に教科書を用意しながら見ましょう。

Q. P154 1行目「月日は百代の過客にして」、「舟の上に生涯を浮かべ」とそれぞれ対になっている(並列されている)箇所をそれぞれ抜き出しなさい。

A. 月日は百代の過客にして:行きかふ年もまた旅人なり
舟の上に生涯を浮かべ:馬の口とらへて老いを迎ふる

Q. P154 4行目「日々旅にして旅をすみかとす」とはどのような職業ですか?二つ答えなさい。

A. 船頭、馬子

解説:直前の「舟の上に生涯を浮かべ」が船頭、「馬の口とらへて老いを迎ふる」が馬子です。

Q. P154 6行目「予もいづれ〜」とありますが、なぜ芭蕉は旅をしたいのですか?

A. 古人にならって旅をして、歌の道を究めたいと思ったから。

解説:今までの歌人たちは旅をして、そこで感じたものを和歌に落とし込んでいたので芭蕉もそれがしたいと思ったというのがこの作品の要旨になります。

Q. P155 2行目「立てる」は掛詞となっており、何と何を掛けていますか?

A. 春立てる→立春
立てる霞→霞が立つ

解説:掛詞とは一つの言葉に二つの意味を持たせることです。修辞法の一つなので必ず覚えましょう。

Q. P155 3行目「心をくるはせ」と同じ様子を表す対句表現を抜き出しなさい。

A. 取るもの手につかず

解説:対句とは対応する語句を同じ組み立て(同じリズム)で並べる表現です。ここでは「そぞろ神の物につきて心をくるはせ」と「道祖神の招きにあひて、取るもの手につかず」が対応しています。そのため、旅に出たくて心が落ち着かない様子を「心をくるわせ」「取るもの手につかず」と表現しています。

Q. P155 9行目の和歌「草の戸も〜」の季語と季節を答えなさい。

A. 季語:雛
季節:春

解説:雛鳥が生まれる季節である春を表しています。

Q. P158 1行目「三代の栄耀一睡のうちにして」とありますが、これはどのようなことを表していますか?

A. 人の栄華は永遠に続くものではないということ。

解説:一睡とは一晩寝ることを表しますので、そのくらい一瞬で人の栄華は崩れてしまうことを示しています。

Q. P158 1行目「大門の跡は一里こなたにあり。」とありますが、これは平泉館のどのような様子を表していますか?

A. 広い様子

解説:門が一里(約3.9キロメートル)も手前にあることから相当広いことが分かります。

Q. P158 2行目「秀衡が跡は田野になりて、金鶏山のみ形を残す」とはどういうことで何を表していますか?

A. 秀衡の館の跡が田になって、金鶏山だけ残っている→世の盛衰と不変の自然の対比

解説:全盛期の秀衡の館は無くなり田になってしまったが、山という自然は変わらず残っていることから栄枯盛衰と不変の自然を対比していることが分かります。

Q. P158 7行目「国破れて山河あり、城春にして草青みたり」とありますが、これは有名な詩人の代表作からの引用です。それは誰の何の作品でしょう。

A. 杜甫「春望」

Q. それぞれの季語と季節を答えなさい。

A. ①夏草や兵どもが夢の跡
②卯の花に兼房見ゆる白毛かな
③五月雨の降り残してや光堂

解説:①夏草、夏
②卯の花、夏
③五月雨、夏

Q. 和歌「夏草や兵どもが夢の跡」と関連している一文を抜き出しなさい。

A. さても義臣〜草むらとなる。

Q. 和歌「夏草や兵どもが夢の跡」と表している四字熟語を答えなさい。

A. 栄枯盛衰

解説:世の盛衰と不変の自然の対比しています。

Q. 和歌「卯の花に兼房見ゆる白毛かな」はどのようなことを表していますか?

A. 夏に小さい白い花が咲く卯の花を見ると義経の義臣で老齢だった兼房が白髪を乱しながら戦う様が思い出されるということ。

Q. P159 6行目「千歳の記念とはなれり」とありますが、何が記念となっているのですか?

A. 光堂

解説:千歳の記念とは千年の昔をしのぶことのできる記念という意味で、風雨を凌いで光堂が残っていることが分かります。

Q. 「五月雨の降り残してや光堂」の和歌は光堂の何を表していますか?

A. 美しさ

解説:五月雨が光堂だけを降り残したのだろうかと訳せますので、綺麗に残っていることが分かります。

以上で『夏草-「おくのほそ道」から』の解説と予想問題を終わります。しっかり予想問題を解いて、定期テストで高得点をとりましょう!

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