【中2国語定期テスト対策】『扇の的-平家物語』の解説・予想問題-光村図書

【中2国語定期テスト対策】『扇の的-平家物語』の解説・予想問題

こんにちは!都立自校作成校受験対策専門塾・誠学会の中山です。

この記事では、公立中学校の中学2年生の光村図書出版が出している国語の教科書の中の平家物語の『扇の的』の要点の解説と定期テストで出そうな問題の解説をします。

東京都の公立中学校で光村図書出版の国語の教科書を使っている方の定期テスト対策にお使いください。

※以下の地域に当てはまる方がこちらの教科書の対象です。

千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、豊島区、北区、足立区、葛飾区、立川市、武蔵野市、青梅市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、西東京市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市、多摩市、羽村市、あきる野市、西多摩地区、大島地区、八丈地区、小笠原村

では解説を始めます。

目次

『扇の的-平家物語』のあらすじ

源義経たちに追い詰められた平家が船で海へ逃げた屋島の戦いの一場面です。
平家側の指示で源氏の側の与一という弓の名手が小さい扇の的を射抜くという状況です。
そして射抜いたは良いもののその腕前を称賛した平家側の武士を義経の命令で射殺してしまいます。

『扇の的-平家物語』の定期テスト予想問題

定期テストに出そうな問題を記載しますので、テスト前に自分でそれぞれの問いの答えが出るかをテストし、答えられない箇所はしっかり覚えておきましょう!

解答の根拠になる箇所も書いてありますので、手元に教科書を用意しながら見ましょう。

Q. 平家物語で用いられている表現技法を二つ答えなさい。

A. 対句、直喩

解説:対句は対応する語句を同じ組み立てで並べる技法です。例えば153ページの2,3行目の「沖には〜。陸には〜。」がそれにあたります。
直喩は「〜のような」や「〜のごとし」のような直接的に例える技法です。例えば150ページの「ただ春の夜の夢のごとし」などがそれにあたります。

Q. P150平家物語の冒頭である「祇園精舎の鐘の声」から始まる古文のテーマはなんでしょう?

A. 人生は儚いものだという無常さ

解説:盛者必衰はまさに盛えたものは必ず衰えるという意味なので人生の儚さを表しています。

Q. 以下の読みを現代仮名遣いに直しなさい。

①揺りすゑ
②向かふべからず
③はづさせたまふな

A. ①ゆりすえ
②むこうべからず
③はずさせたもうな

Q. P153 3行目「一面に並べて見物す」とありますが、何が何を見物していますか?

A. 何が:平家
何を:与一が扇の的を狙って、矢を射るところ

Q. P153 4行目「いづれもいづれも」とはそれぞれ何を表しますか?

A. 平家、源氏

解説:沖では平家が、陸では源氏がそれぞれ与一を見物している様子をイメージしましょう。

Q. 与一は平家と源氏のどちら側ですか?

A. 源氏

解説:与一が射ようとしているのは舟上の扇の的なので陸側から射っていることが分かります。

Q. P153 13行目「扇も射よげにぞなつたりける」を現代語訳しなさい。

A. 扇の的も射やすくなった。(風がおさまって)

Q. 扇の的を射ようとする与一の心情を答えなさい。

A. 武士としての名誉と命を懸けてこの的は外せないという気持ち

解説:的を射損じれば、弓を折り、腹をかき切って、再び人にまみえる心はない」とあるので相当な覚悟だとわかります。

Q. P154 以下の古語を現代仮名遣いに直しなさい。

①よつぴいてひやうど
②こひゃうといふぢやう

A. ①よっぴいてひょうど
②こひょうというじょう

Q. P154,155の古文の中で多く使われている表現技法を答え、それを4つ抜き出しなさい。

A. 擬声語(擬音語)、擬態語
ひやう、ひいふつ、さつ、ひやうふつ

解説:擬声語とは音や声を真似た言葉、擬態語は様子や状態をイメージしやすいように表現した言葉です。

Q. P154の中から与一が弓の名手であることがわかる部分を抜き出しなさい。

A. あやまたず扇の〜ひいふつとぞ射切つたる。(P154 3行目)

解説:扇の要から一寸(約3cm)ほど離れたところを射抜いたとあるので相当な腕前だと分かります。

Q. P154 8行目「夕日のかがやいたるに、みな紅の扇の日出だしたるが、白波の上に漂ひ」とありますが、この部分の表現の特徴を答えなさい。

A. 紅や白など色の鮮やかさをイメージさせている

Q. P154 9行目「浮きぬしづみぬ揺られければ」の主語を明らかにし現代語訳しなさい。

A. 真っ赤な扇で日が出ている扇が浮いたり沈んだり揺れているのを

解説:主語は「みな紅の扇の日出だしたるが」です。

Q. P154の中で対句表現を2つ抜き出しなさい。

A. 「かぶらは海へ〜扇は空へ〜」
「沖には平家、〜陸には源氏、〜」

Q. P154 13行目「あまりのおもしろさに、」とありますが、何がおもしろいのですか?

A. 与一が的を射たこと。

Q. P155 6行目「うちくわせ、」の意味を答え、また、同じ意味の言葉を抜き出しなさい。

A. 意味:弓に矢を装填すること
同じ意味の言葉:つがひ (P154 1行目)

解説:矢を弓に装填する同じシチュエーションのところを探しましょう。

Q. P155 8行目「射倒す」とありますが、誰を誰のどんな命令で射倒したのですか?
古文からそれぞれ抜き出しなさい。

A. 誰を:年五十ばかりなる男の、黒革をどしの鎧着て、白柄の長刀持ったる
誰の:伊勢三郎義盛
どんな命令:御定ぞ、つかまつれ。

解説:「つかまつれ」とは「射よ」という意味です。

Q. P155 8行目「平家の方には音もせず」とありますが、なぜ平家の方は声も出なかったのですか?

A. 扇の的を射た与一を称えて舞を舞った男を無礼にも射倒したから。
「情けなし。」と残念がる人もいたことから賛否両論だったことが分かります。

Q. P155 8行目「射倒す」とありますが、誰を誰のどんな命令で射倒したのですか?
古文からそれぞれ抜き出しなさい。

A. 誰を:年五十ばかりなる男の、黒革をどしの鎧着て、白柄の長刀持ったる
誰の:伊勢三郎義盛
どんな命令:御定ぞ、つかまつれ。

解説:「御定」とは命令のことです。舞を舞っている男を射殺すという命令です。

Q. P155 10行目「あ、射たり。」とありますが、これを言ったのは平家と源氏どちらでしょう。

A. 源氏

解説:「あ、射たり。」とは現代語訳をすると「ああ、よく射た。」と賞賛の言葉になります。そのため、与一の仲間側の勢力である源氏です。

Q. P156 8行目「叔父の為朝の弓のやうならば」とありますが、為朝の弓はどのような弓ですか?

A. 張りの強い弓

解説:二人がかり、三人がかりで張る弓と書いてありますので相当張りが強い弓なのでしょう。

Q. P156 10行目「命にかへて取るぞかし。」とありますが、義経が命懸けで弓を拾った理由はなんですか?

A. 源氏の大将である義経の弓を敵が拾って良い弓だと嘲笑されたくなかったから。

解説:直前を現代語訳しましょう。

Q. P156から分かる義経の性格を答えなさい。

A. 命よりも武士としての名誉や誇りを重視している。

以上で『扇の的-平家物語』の解説と予想問題を終わります。しっかり予想問題を解いて、定期テストで高得点をとりましょう!

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