こんにちは!都立自校作成校受験対策専門塾・誠学会の中山です。
この記事では、公立中学校の中学2年生の光村図書出版が出している国語の教科書の中の大岡信さんの『言葉の力』の要点の解説と定期テストで出そうな問題の解説をします。
東京都の公立中学校で光村図書出版の国語の教科書を使っている方の定期テスト対策にお使いください。
※以下の地域に当てはまる方がこちらの教科書の対象です。
千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、豊島区、北区、足立区、葛飾区、立川市、武蔵野市、青梅市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、西東京市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市、多摩市、羽村市、あきる野市、西多摩地区、大島地区、八丈地区、小笠原村
では解説を始めます。
目次
- 1 『言葉の力』のあらすじ・筆者の主張・論理構造
- 2 『言葉の力』の定期テスト予想問題
- 2.1 Q. 「私たちが用いる言葉のどれをとってみても、単独にそれだけで美しいと決まっている言葉はない」とありますが、その理由が書かれている一文を二つ抜き出しなさい。
- 2.2 Q. 「別の人がそれを用いたとき同じように美しい〜」の「それ」は何を指しますか?
- 2.3 Q. 「それは、言葉というものの本質が、」の「それ」は何を指しますか?
- 2.4 Q. 「それを発している人間全体の世界を〜」の「それ」は何を指しますか?
- 2.5 Q. 「なんとも美しい桜色」は「いつ」、「なに」から取り出せますか?それぞれ抜き出しなさい。
- 2.6 Q. 「体が一瞬揺らぐような不思議な感じに襲われた」のはなぜですか?
- 2.7 Q. 「体が一瞬揺らぐような不思議な感じに襲われた」この時の筆者の心情を答えなさい。
- 2.8 Q. 「花びらはいわばそれらのピンクが、」の「それら」は何を指しますか?
- 2.9 Q. 「これは言葉の世界での出来事と同じ〜」の「これ」は何を指しますか?
- 2.10 Q. 「桜の花びら一枚一枚」を筆者は何に例えていますか?
- 2.11 Q. 「花びらの色を生み出している大きな幹」は言葉でいう何を指していますか?
- 2.12 Q. 筆者は何を念頭において言葉というものを考える必要があると言っていますか?
- 3 内申点対策・定期テスト対策なら自校作成校専門対策塾 誠学会
『言葉の力』のあらすじ・筆者の主張・論理構造
第一パート 筆者の主張
言葉とはその言葉を発している人間全体の世界を背負っている。
第二パート 具体例
桜の花びらは木全体を背負っている。
第三パート まとめ(筆者の主張)
桜の花びらの例えを言葉に置き換えています。
言葉の一語一語=桜の花びら一枚一枚
言葉を発する人間=木全体(幹)
『言葉の力』の定期テスト予想問題
定期テストに出そうな問題を記載しますので、テスト前に自分でそれぞれの問いの答えが出るかをテストし、答えられない箇所はしっかり覚えておきましょう!
解答の根拠になる箇所も書いてありますので、手元に教科書を用意しながら見ましょう。
Q. 「私たちが用いる言葉のどれをとってみても、単独にそれだけで美しいと決まっている言葉はない」とありますが、その理由が書かれている一文を二つ抜き出しなさい。
A. ①それは、言葉というものの本質が、口先だけのもの、語彙だけのものではなくて、それを発している人間全体の世界をいやおうなしに背負ってしまうところにあるからである。
②人間全体が、ささやかな言葉の一つ一つに反映してしまうからである。
解説:理由を抜き出すので「〜から」を探しましょう。
Q. 「別の人がそれを用いたとき同じように美しい〜」の「それ」は何を指しますか?
A. 言葉
解説:必ず指示語を追うときは直前を見ましょう。この文章では指示語が多いので、テストで出題される可能性が高いです。
Q. 「それは、言葉というものの本質が、」の「それ」は何を指しますか?
A. 前文の内容全て(ある人があるとき発した言葉がどんなに美しかったとしても、別の人がその言葉を発したとき、同じように美しいとは限らないこと)
解説:指示語「それ」は名詞を指す場合と文章を指す場合があります。直前を見て「それ」に当てはめたとき意味がつながるものを選びましょう。
Q. 「それを発している人間全体の世界を〜」の「それ」は何を指しますか?
A. 言葉
解説:必ず指示語を追うときは直前を見ましょう。
Q. 「なんとも美しい桜色」は「いつ」、「なに」から取り出せますか?それぞれ抜き出しなさい。
A. いつ:桜の花が咲く直前の頃
なに:桜の皮
解説:「この桜色は、」以降に書いてあります。
Q. 「体が一瞬揺らぐような不思議な感じに襲われた」のはなぜですか?
A. 春先、もうまもなく花となって咲き出でようとしている桜の木が〜脳裏に揺らめいたから
解説:理由を聞かれたら直後の「〜から」を必ず探しましょう。
Q. 「体が一瞬揺らぐような不思議な感じに襲われた」この時の筆者の心情を答えなさい。
A. 驚き、感心
解説:理由の箇所に「最上のピンクの色」と書かれているので良い驚きだと分かります。
Q. 「花びらはいわばそれらのピンクが、」の「それら」は何を指しますか?
A. 幹と樹皮と樹液
解説:「それら」はそれが複数あることを指しています。また、「それらのピンク」となっているので直前から〜のピンクとなっている箇所を探しましょう。そうすると幹のピンク、樹皮のピンク、樹液のピンクと書いてあります。
Q. 「これは言葉の世界での出来事と同じ〜」の「これ」は何を指しますか?
A. 花びらの色は花びらだけでなく、木全体の色が出たものであること
解説:直前の内容の要約が「これ」に当たります。
Q. 「桜の花びら一枚一枚」を筆者は何に例えていますか?
A. 言葉の一語一語
解説:筆者は言葉の一語一語がそれを発する人間全体を背負っていることを桜の花びら一枚一枚に例えて表現しています。
Q. 「花びらの色を生み出している大きな幹」は言葉でいう何を指していますか?
A. 言葉を発する人間
解説:言葉の一語一語=桜の花びら一枚一枚
木全体(幹)=言葉を発する人間
この対称関係を理解しましょう。
Q. 筆者は何を念頭において言葉というものを考える必要があると言っていますか?
A. 言葉の一語一語はその言葉を発した人間全体を映し出していること。
解説:「そういうことを」念頭におきながら、言葉というものを考える必要があると書いてありますので、「そういうこと」を追って直前の文章を見ましょう。すると、「大きな幹を一語一語の花びらが背後に背負っている」と書いてありますので、大きな幹→言葉を発する人間、花びら→言葉に置き換えましょう。
以上で「言葉の力」の解説と予想問題を終わります。しっかり予想問題を解いて、定期テストで高得点をとりましょう!
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