【中3国語定期テスト対策】『俳句の可能性』『俳句を味わおう』の解説・予想問題-光村図書

【中3国語定期テスト対策】『俳句の可能性/俳句を味わおう』の解説・予想問題

こんにちは!都立自校作成校受験対策専門塾・誠学会の中山です。

この記事では、公立中学校の中学3年生の光村図書出版が出している国語の教科書の中の『俳句の可能性』『俳句を味わおう』の要点の解説と定期テストで出そうな問題の解説をします。

東京都の公立中学校で光村図書出版の国語の教科書を使っている方の定期テスト対策にお使いください。

※以下の地域に当てはまる方がこちらの教科書の対象です。

千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、豊島区、北区、足立区、葛飾区、立川市、武蔵野市、青梅市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、西東京市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市、多摩市、羽村市、あきる野市、西多摩地区、大島地区、八丈地区、小笠原村

では解説を始めます。

目次

『俳句の可能性』『俳句を味わおう』の俳句の基礎知識

『俳句の可能性』『俳句を味わおう』で多数の俳句が登場しますので、基本的な俳句の知識を覚えておきましょう。

俳句の形式

俳句は五・七・五で表すのが定型となっています。それぞれ第1句(上五)、第2句(中七)、第3句(下五)と言ったりします。

字余り・字足らず:五・七・五より音数が多いものが字余り、少ないものを字足らずと言います。

自由律俳句:五・七・五の定型に当てはまらず、字余り・字足らずの俳句を自由律俳句と言います。

無季俳句:季語を持たない俳句です。

俳句の表現技法

季語:基本的に俳句の中には季節感を表す言葉を一語含むのがお約束ごとになっています。この季語をまとめたものを「歳時記」と言います。

切れ字:感動、詠嘆、強調を表す言葉で、その直前に来ている語が感動の中心です。「や・かな・けり・ぞ・よ」が代表的な切れ字になりますので、必ず覚えましょう。

句切れ:切れ字を句の途中に置くと文の流れが切れます。第一句の終わりで切れ字を入れれば「一句切れ」、第二句の終わりで「二句切れ」、俳句の終わりに切れ字を置くと「句切れなし」となります。

『俳句の可能性』の定期テスト予想問題

まずは宇多喜代子さんが作者の俳句の鑑賞文である「俳句の可能性」から始めましょう。

定期テストに出そうな問題を記載しますので、テスト前に自分でそれぞれの問いの答えが出るかをテストし、答えられない箇所はしっかり覚えておきましょう!

解答の根拠になる箇所も書いてありますので、手元に教科書を用意しながら見ましょう。

Q. 「どの子にも涼しく風の吹く日かな」の句の中心は何ですか?

A. 涼しく吹く風

解説:「かな」という切れ字に注目しましょう。切れ字とは強調や詠嘆で使われるので「どの子」よりも「涼しく吹く風」の方を強調してることが分かります。

Q. 「どの子にも涼しく風の吹く日かな」の季語とその季節を答えなさい。

A. 涼し、冬の季語

解説:涼しは冬の季語ではなく、夏の季語なので注意しましょう。また、季語を季節ごとに分類したものを歳時記と言います。

Q. どの子にも〜の俳句で「そのような説明が何も書かれてない」とありますが、読む人には何が可能ですか?

A. 省略されている部分を、読む人の自由な解釈で補って鑑賞できる

解説:次の段落に俳句と他の文章との違いが記載されています。その箇所を抜き出しましょう。

Q. 「いくたびも雪の深さを尋ねけり」とありますが、正岡子規はいくたびも(何度も)雪の深さを尋ねるのですか?

A. 重い病気で寝ているので、雪の様子を見ることができないから。

Q. いくたびも〜の俳句で「これ以上は言えないという断念を表している」とはどういう意味ですか?

A. 感動が高まり、切れ字にその感動を凝縮している

解説:「いくたびも雪の深さを尋ねけり」の「けり」が切れ字に該当し、切れ字は強調や詠嘆、感動を表しています。

Q. 跳び箱の〜の俳句で「瞬間を、カメラに捉えた」とありますが、どういうことを例えていますか?

A. 一瞬に感じた出来事を表現したということ。

解説:これは本当にカメラで撮ったわけではなく比喩ですね。「冬だ。」と感じたことを切り取っているということです。

Q. 跳び箱の〜の俳句で「初冬のきりっとした季節感」とはどんな感じですか?

A. 緊張、身が引き締まる感じ

解説:「跳び箱の突き手一瞬」という表現から緊張感が感じ取れます。

Q.跳び箱の〜の俳句における筆者の主張として、俳句の何に可能性を感じていますか?文章から抜き出しなさい。

A. 短い字数でいろいろなことが表現できるところ。

解説:最後の段落に「〜に可能性が秘められている。」という記述があるのでそこを抜き出しましょう。

Q.『たんぽぽのぽぽと絮毛のたちにけり』の季語とその季節を答えなさい。

A. たんぽぽ、春の季語

Q.『たんぽぽのぽぽと絮毛のたちにけり』の表現技法を三つ答えなさい。

A. 切れ字、区切れなし、擬態語

解説:切れ字は「けり」ですね。絮毛が立っている様子に感動しています。また、俳句では切れ字のあるところで切れ、それを「句切れ」と言います。しかし、今回文末に切れ字が来ているので「句切れなし」となります。
最後に、「ぼぼと」が擬態語となっています。擬態語とは「ぐらぐらと」揺れている、「ぽつぽつと」雨が降っている。などのように物事の様子をそれらしく表す言葉です。

Q.『分け入っても分け入っても青い山』の俳句の型を答えなさい。

A. (無季)自由律俳句

解説:五・七・五の定型に制限されていない俳句のことを「自由律俳句」と言います。また、この俳句はあえて季語を入れず季節を指定しない「無季」の俳句となっています。

『俳句を味わおう』の定期テスト予想問題

次に名作俳句を集めた『俳句を味わおう』の予想問題です。

Q. 「赤い椿白い椿と落ちにけり」の季語とその季節を答えなさい。

A. 椿、春の季語

Q. 「バスを待ち大路の春をうたがはず」の季語とその季節を答えなさい。

A. 春、春の季語

Q. 「萬緑の中や吾子の歯生え初むる」の季語とその季節を答えなさい。

A. 萬緑、春の季語

Q. 「飛び込みのもう真っ白な泡の中」の季語とその季節を答えなさい。

A. 飛び込み、夏

Q. 「くろがねの秋の風鈴鳴りにけり」の季語とその季節を答えなさい。

A. 秋、秋の季語

Q. 「金剛の露ひとつぶや石の上」の季語とその季節を答えなさい。

A. 露、秋の季語

解説:夏が終わり、秋が近づくと大気が冷え、水蒸気が凝結し、水滴となって落ちてきます。

Q. 「冬菊のまとふはおのがひかりのみ」の季語とその季節を答えなさい。

A. 冬菊、冬の季語

Q. 「流れ行く大根の葉の早さかな」の季語とその季節を答えなさい。

A. 大根、冬の季語

Q. 「咳をしても一人」の季語とその季節を答えなさい。

A. 咳、冬の季語

解説:一見、無季に見えますが、咳や風邪などは冬の季語となっています。

Q. 「金剛の露ひとつぶや石の上」の切れ字を答えなさい。

A.

Q. 「赤い椿白い椿と落ちにけり」の鑑賞文として何に着目していますか?

A. 色の対照

解説:赤と白の色彩の対照に着目して詠んでいます。

Q. 「バスを待ち大路の春をうたがはず」のうたがはずは何を表していますか?

A. 作者が春だとはっきり知覚し、疑っていない、確信していること。

Q. 「萬緑の中や吾子の歯生え初むる」の中に対照となる言葉を二つ抜き出しなさい。

A. 萬緑、吾子の歯

解説:お互い生命力が伝わるもので緑と白のコントラストを表現しています。

Q. 「飛び込みのもう真っ白な泡の中」の「もう」は何を表していますか?

A. スピード感

解説:飛び込んだら一瞬で泡の中(水の中)だったということを「もう」という言葉を使って表しています。

Q. 「金剛の露ひとつぶや石の上」の金剛、露、石の上はそれぞれ何を表現していますか?

A. 金剛:強さ 露:はかなさ 石の上:不安定さ

解説:露ははかなく、不安定である一方、金剛のように美しく強いものだと表現しています。

Q. 「冬菊のまとふはおのがひかりのみ」が伝えたいことは何ですか?

A. 冬菊の凛とした強い姿

解説:「おのがひかりのみ」は漢字で書くと「己が光のみ」。つまり、冬菊がまとっているのは自分の光のみということです。

Q. 「流れ行く大根の葉の早さかな」の作者は何に驚いてますか?

A. 大根の葉の流れる早さ

解説:驚き、感動、強調している部分を知りたい時は必ず切れ字に着目しましょう。「かな」が切れ字にあたります。ということは、早さに感動していることが分かりますね。

Q. 「咳をしても一人」から感じられることは何ですか?

A. 咳をしても、看病してくれる人のいない孤独感

解説:咳をしてもの「も」に着目しましょう。咳をしても、何をしても常に一人という寂しさ、孤独を表しています。

Q. 「たんぽぽのぽぽと絮毛のたちにけり」の「ぽぽ」という音は何の音を表していますか?

A. 絮毛の様子

解説:絮毛の丸さや軽さなどをぽぽという擬態語で表現しています。

Q. 「分け入っても分け入っても青い山」の「分け入っても」を繰り返しているのは何を表していますか?

A. 山道をひたすら歩き続けているリズム(山道を歩く歩調)

以上で「俳句の可能性』と『俳句を味わう」の解説と予想問題を終わります。しっかり予想問題を解いて、定期テストで高得点をとりましょう!

内申点対策・定期テスト対策なら自校作成校専門対策塾 誠学会

都立高校の自校作成校(日比谷、西、戸山、青山、新宿、国立、立川、八王子東、国分寺、国際、墨田川)と言われるハイレベルな高校を目指す方は内申点をほぼオール5にしなければなりません。しかし、一般入試の対策もしなければならず、なかなか学校の定期テストの時間を費やせない方もいるはずです。

そのような方に一般入試対策だけでなく効率的な内申点対策も指導しております。具体的な対策が知りたい方は、ぜひ誠学会にお問い合わせくださいませ。

都立自校作成校受験対策専門塾・誠学会では、
毎月10名限定で無料受験相談を受け付けています。