【中3国語定期テスト対策】「学びて時に之を習ふ」論語の現代語訳と解説-光村図書

【中3国語定期テスト対策】「学びて時に之を習ふ」論語の現代語訳と解説

こんにちは!都立自校作成校受験対策専門塾・誠学会の中山です。

この記事では、公立中学校の中学3年生の光村図書出版が出している国語の教科書の中の論語の「学びて時に之を習ふ」という文章の要点の解説と定期テストで出そうな問題の解説をします。

東京都の公立中学校で光村図書出版の国語の教科書を使っている方の定期テスト対策にお使いください。

※以下の地域に当てはまる方がこちらの教科書の対象です。

千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、豊島区、北区、足立区、葛飾区、立川市、武蔵野市、青梅市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、西東京市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市、多摩市、羽村市、あきる野市、西多摩地区、大島地区、八丈地区、小笠原村

では解説を始めます。

目次

「学びて時に之を習ふ」の概要

論語とは?

中国の思想家である孔子とその弟子たちの言動をまとめたものです。今回の「学びて時に之を習ふ」はその論語の中の一部です。少なからず漢文の知識が必要となってくるので覚えておきたい文法事項もご紹介いたします。

漢文の基礎知識・文法事項

訓読とは

漢文を日本語の順に従って読むことです。

書き下し文とは

漢文を送り仮名と返り点に従って、並べ替えて漢字仮名交じりの文章に直したものです。

置き字とは

訓読する際には読まない文字のことです。

返り点一覧

返り点とは読み方の順番を表す記号のことです。

レ点

真下の文字を読んでから真上の字に返って読むことです。

一・二点

一の字を読んでから二の字に返って読みます。

上・下点

一・二点の字を読んでから上の字を読み、下の字を読みます。

一レ点

一点とレ点を組み合わせたもので先にレ点から読み、次に二点を読みます。

「学びて時に之を習ふ」の現代語訳

子曰はく、「学びて時に之を習ふ、亦説ばしからずや。 朋の遠方より来たるあり、亦楽しからずや。 人知らずして慍みず、亦君子ならずや。」と。

孔子先生がおっしゃるには、「学んでしかるべきときに復習する、なんとうれしいことではないか。友人が遠くから訪ねてくる、なんと楽しいことではないか。他人が自分を理解してくれなくても不満を抱かない、なんと人格者らしいではないか。」と。

子曰はく、「故きを温めて新しきを知れば、もつて師たるべし。」と。

孔子先生がおっしゃるには、「古いものをしっかり研究して新しいことを知れば、人の師匠となることができるだろう。」と。

子曰はく、「学びて思はざれば則ちくらし。思ひて学ばざれば則ちあやうし。」と。

孔子先生がおっしゃるには、「学問で知識を得ても自分でじっくりと考えないとしっかり理解できない。自分で考えるだけで広く学ばないと狭い見識しか持てず、危険である。」と。

子曰はく、「己の欲せざるところは、人に施すことなかれ。」

孔子先生がおっしゃるには、「自分がしてもらいたくないことは、人にしてはいけない。」と。

定期テスト予想問題

定期テストに出そうな問題を記載しますので、テスト前に自分でそれぞれの問いの答えが出るかをテストし、答えれない箇所はしっかり覚えておきましょう!

解答の根拠になる箇所も書いてありますので、手元に教科書を用意しながら見ましょう。

Q. 「子曰く、」の「子」とは誰ですか?

A. 孔子

解説:論語の中で子(先生)は全て孔子のことなので覚えておきましょう。

Q. 「学びて時に之を習ふ」の之とは何を指していますか?

A. 学んだこと。

解説:指示語の之(これ)なので直前の「学びて」の部分が該当箇所になります。「学ぶ度に復習することは、〜」という意味ですね。

Q. 「亦喜ばしからずや」の「〜ずや」とはどういう意味でしょう?

A. 反語

解説:漢文でよく出てくる「ずや」は〜だろうか。いや〜じゃない。と一旦問いかけて、否定することで強調するという文法事項になります。よく出てきますので必ず覚えましょう。

Q. 「学びて思はざれば則ち罔し。思ひて学ばざれば則ち殆ふし。」とありますがこれはどういうことを示しているのでしょうか?

A. 学問と思考は並行して行うべきということ。

解説:直訳すると「広く学んでも、自分でよく考えて研究しないと、物事の道理をつかむことは出来ない。だからと言って、自分の考えだけに頼って、広く先人の意見や知識を学ばないと、独断に陥ってしまい、危険である。」

Q. 学ぶだけや思うだけだとどうなってしまうと子は言っていますか?

A. 物事を正しく理解できない。

Q. 「故きを温めて新しきを知れば、以って師為るべし。」とは何が重要だと言っていますか?

A. 過去の事柄や学説などをしっかり研究して、新しい意義や知識を発見すること。

解説:直訳すると古いものをしっかり研究して新しいことを知れば、人の師匠となることができる。ということですね。

Q.「故きを温めて新しきを知れば、以って師為るべし。」これが元になって出来た四字熟語はなんでしょう?

A. 温故知新

Q.「故きを温めて新しきを知れば、以って師為るべし。」の訓読文の中で置き字を二つ答えなさい。

A. 而、矣

解説:置き字は訓読の際に読まず、書き下し文の中でも書かないので、訓読文に書いてあるが、書き下し文で書いてない文字を探せばOKです。

Q. 「之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず。」の中で子は良いと述べている順番を述べなさい。

A. 何かを楽しんでいる人>何かを好んでいる人>何かについて知っている人

解説:直訳すると「何かについて詳しく知っている人は、それを好んでいる人に及ばない。何かを好んでいる人は、それを楽しんでいる人には及ばない。」なのでしっかり優劣を理解しましょう。

以上で論語「学びて時に之を習ふ」の解説と予想問題を終わります。しっかり予想問題を解いて、定期テストで高得点をとりましょう!

内申点対策・定期テスト対策なら自校作成校専門対策塾 誠学会

都立高校の自校作成校(日比谷、西、戸山、青山、新宿、国立、立川、八王子東、国分寺、国際、墨田川)と言われるハイレベルな高校を目指す方は内申点をほぼオール5にしなければなりません。しかし、一般入試の対策もしなければならず、なかなか学校の定期テストの時間を費やせない方もいるはずです。

そのような方に一般入試対策だけでなく効率的な内申点対策も指導しております。具体的な対策が知りたい方は、ぜひ誠学会にお問い合わせくださいませ。

都立自校作成校受験対策専門塾・誠学会では、
毎月10名限定で無料受験相談を受け付けています。