2023年度(令和5年度)都立新宿高校自校作成問題・国語解説

2023年度(令和5年度)都立新宿高校自校作成問題・国語解説

こんにちは!都立自校作成校受験対策専門塾・誠学会の諏訪孝明です。

この記事では、2023年2月に行われた都立新宿高校の自校作成問題の国語大問2物語文(小説)・大問3説明文(評論文)・大問4鑑賞文(古典を題材にした説明文)の問題を解説します。

自校作成校受験生のうち、
・国語で安定して高得点をとるための読み方・解き方を知りたい
・物語文が苦手

・難しい内容の文章に苦戦している
・都立高校入試に独特の形式である鑑賞文に苦戦している
・過去問演習の後、自分の読み方・解き方や理解・解釈が合っているのかどうかを確認したい

といった方におススメです。

なお、今回の解説をより理解するために国語を解くときに気を付けてほしいことをこちらにまとめております。
今回の解説に先んじて読んでおいていただくと理解が深まります。
是非読んでみてください。

また、一度自力で本文を読み設問を解いてから読むことを強くお勧めします。

では、解説をはじめます。

目次

大問2本文

前文

まずは前文から。
前文には、重要な情報が集約されています。
本文ではないからといって、読み飛ばすことは決して無いようにお願いします。

前文からは、
・主人公が誰なのか
・主人公はどんな状況にいるのか
・他の主要人物はどんな人か

といった情報を得ることができます。

「大手プロダクションでレッスンを受ける」⇔「人気デュオ」

「対比」という論理構造を強く意識することで、
・ミチル・真由(まだレッスン受講中の見習いアイドル)⇔ピンキーガールズ(リハーサルに間に合わないくらい多忙な売れっ子アイドル)
の対比に気付くことができます。
①ミチルと真由はまだまだ未熟な存在である
②彼女たちにとって、ピンキーガールズというのは雲の上の存在である
といったことを情報として受け取ることができます。

マネージャーの桐絵

まだまだ未熟なミチルと真由ですが、既にマネージャーが付いているようです。
マネージャーは芸能人のスケジュール管理を行ったり、どの仕事を引き受けるかを管理する存在ですのでミチルと真由にとっては重要な存在(指導者的な役割、精神的支柱)だとわかります。

ピンキーガールズの代わりに

先ほど確認した通り、この時点でのミチル・真由とピンキーガールズには大きな差があります。
しかしながら、ミチルと真由がピンキーガールズの代わりを務めることになったということです。
「いくらリハーサルとはいえ、プレッシャーが大きいのでは…?」と考えられると良いですね。

本文

桐絵は震えた

マネージャーである桐絵の心情を示す動作です。
なぜ震えているのか
⇒まだまだ未熟なミチル・真由が(リハーサルに間に合わないほど売れっ子なアイドルである)ピンキーガールズの代わりを務めることになってしまったから

懇願する口調

これも桐絵の行動です。
なぜこんな口調になったのか
⇒まだまだ未熟なミチル・真由がピンキーガールズの代わりを務めることを阻止したかったから

桐絵の心情が一貫していることが分かりますね。

ぴしゃりと遮られた

これは大物演歌歌手・城田さんの行動です。
桐絵の懇願を却下しています。

城田さんはこの文章では「モブキャラ」だとこの段階で判断できる(主役級は桐絵・ミチル・真由とわかる)のでこの行動の理由については深追いする必要はありません。

ごくりと唾を飲みこむ/緊迫

これはミチル・真由の心情を示しています。
ピンキーガールズの代わりを務めるという大役に対する緊張感が伝わってきます。

自分の気持ちを鎮めようと必死

これも桐絵の心情です。
具体化しましょう。
「自分の気持ち」⇒これまで見てきた通り、ミチル・真由が「あの」ピンキーガールズの代わりを務めることに対する「震え」です。

なぜそれを鎮めようと必死なのか。
⇒ここはヒントの隠し方が巧妙。
 ヒント:真由が(桐絵に)すがるような目を向けてくる/ミチルが(中略)桐絵を見た
⇒桐絵はこの2人から頼りにされている
⇒桐絵はそれに応える必要がある
⇒2人を不安にさせないために、まず自分の「震え」をかき消そうとしている
と判断できます。

すがるような目

真由の描写です。
ピンキーガールズの代わりを務めることに対して怯えているのが分かります。

犬猿の仲

真由とミチルが普段は仲が悪いことが分かります。

2人の普段の関係性は、この後の描写を理解するのに必要な情報です。
ですので、ここでわざわざ言及されています。
読み落とさないようにしましょう。

めずらしく素直だ

真由のことです。
真由が、普段は素直ではないことが分かります。

低い声で(中略)言い切る

ミチルの行動です。
「やるしか、なか」と言い切っています。
ピンキーガールズの代わりを務めることに覚悟を決めました。
ミチルは真由より2歳年上です。
よって、精神年齢も上なのでしょう。
真由より先にミチルが覚悟を決めることとなりました。

優しい/子どもをあやすように

「十代半ばの少女たち」⇔「子どもをあやすように」
ここは対比があるので注意です。
十代半ばの彼女たちをなぜ子ども扱いしたのか。
それは、彼女たちがまだレッスンを受けている「見習い」だからです。
プロデューサーの彼女たちに対する、歯牙にもかけない態度(≒相手にしていない)が読み取れます。

桐絵の身体は反応した

具体化します。
どう反応したのか⇒ミチル・真由の背中を押しました。

なぜ?
⇒絶対的な権力者であるプロデューサーが「急げ」と言ったからです。その意向に従いました。

背中を押す

既出ですが、設問になっているので再度深く考えることにします。

懇願してまで代役を阻止しようとしていた桐絵がなぜ一転して背中を押した(代役としてステージに立つことを促した)のか
⇒絶対的な権力者であるプロデューサーが「急げ」と言ったので急ぐしかない(覚悟を決めて送り出すしかない)と思ったから

大丈夫/最高の機会/せっかくだもの/うんと楽しんでおいで

桐絵の発言です。
覚悟を決めて送り出すしかないと思ったので、前向きな言葉をかけています。

目と目を見交わす

真由とミチルの行動です。
犬猿の仲の2人が、緊急事態ということで協力する気になったとのことです。

固唾を呑んで見つめた/今にも心臓が止まりそう/祈る思い

桐絵の行動です。
ミチル・真由には「大丈夫」と言って送り出したものの、この後どうなってしまうのかドキドキしている様子が伝わります。

かすかに笑った

オケの指揮者である高尾の行動です。
「今にも心臓が止まりそうな」桐絵とは対照的な描写です。
主役級である桐絵と対比される描写があるということは、高尾もこの後何か重要な役割を果たすのでしょうか。

まぎれもなくスター

ピンキーガールズが一流のアイドルであることを、文面をかなり割いて描写しています。
「真由・ミチル」(レッスン生)⇔「ピンキーガールズ」(売れっ子アイドル)の対比を読者に確実に伝えるためだと思われます。
また、最後まで読まないとわからないことですが、ここでピンキーガールズの凄さを強調することで、この後その代役を完璧にこなす真由とミチルの凄さを伝えるという意味もあります。

このように、文章は一度通読し、二度目を読まないとわからないことがあります。
傍線部の前後のみをつまみ食いして設問を解こうとする受験生が結構いますが、国語で平均点以上をとりたいならやめたほうがいいです。
一度最後まで読んでから解きましょう。

ずっとにこにこしていた高尾⇔おごそかに言った

高尾がおごそかな顔をした理由
⇒真由とミチルの立ち位置を入れ替えたほうがいいというアドバイスに真剣みをもたせるため

立ち位置を入れ替えるアドバイスをした
ただのリハーサルなら、歌や踊りのクオリティはどうでもいいはずなので、わざわざ立ち位置を入れ替える必要はない
⇒良いパフォーマンスができるための提案をしてくれた
⇒高尾は2人の(そして桐絵の)味方である
⇒それを示す合図として、筆者は高尾に(城田とは対照的に)友好的な態度(ずっとにこにこ)をとらせている

顔を見合わせる/きょとんとした顔

真由とミチルの、高尾の指示に対するリアクションです。
頭の中が「?」となっていることが分かります。

うまく歌おうなんて思わなくていい

先ほどのプロデューサーもそうでしたが、高尾も真由とミチルには期待していないようです。
そう描写することで、この後の真由とミチルの素晴らしいパフォーマンスにギャップをもたらしています。

緊張の面持ち/少しはにかみながら

真由とミチルです。
相変わらず緊張はしていますが、覚悟は決めているようです。

目を瞠った/舌を巻いた

桐絵の行動です。
なぜ?
⇒真由とミチルのパフォーマンスが良かったから

どよめきと歓声/拍手

そう思ったのは桐絵だけではないことを伝えています。

何度も目と目を見交わす/笑み/名残惜しそうに

真由とミチルから緊張が消え、ノリノリでパフォーマンスをしていることが伝わります。

ニヤリと

高尾の行動です。
まるで「こうなることは分かっていた」と言わんばかりです。
高尾は、2人がこの立ち位置でパフォーマンスをすれば桐絵や周囲のスタッフの反応が変わるくらいのインパクトを残せると知っていたようです。
ここで、高尾がわざわざ「ふだんから馴染みの」と紹介されていたことの理由が分かります。
ふだんから真由とミチルのパフォーマンスを見知っている高尾は、2人の実力を知っていたということですね。

はっきりと視線を交わした/笑み崩れながら

真由とミチルの様子を描写することで、2人がノリノリで素晴らしいパフォーマンスをしていることが分かります。

信じがたい/息を呑んで

犬猿の仲であるはずの真由とミチルがはっきりと視線を交わしながら笑顔で歌って踊ることに対する驚きです。

悔しくてたまらなかった

桐絵の心情です。
峰岸にこの光景を見せられなかったのが悔しいとのことです。
そのくらい素晴らしいパフォーマンスだったということですね。

今日一番の拍手/ねぎらいの声/きみたちも(最後まで)見たかったろう?/素晴らしいパフォーマンスだった

これも2人のパフォーマンスが素晴らしかったことを示しています。

強く頷いて

真由とミチルの行動です。
2人の、今回のパフォーマンスに対する手応えの大きさを示しています。

両腕を大きく広げて/素晴らしかった/最高に光り輝いていた/涙が出ちゃった

桐絵の感想を示しています。

憎まれ口を叩く

先ほど「普段は素直ではない」とされた真由が憎まれ口を叩きます。
ピンキーガールズの代役を終え、「普段」に戻ったということです。

晴れがましさ/楽しかった

真由の、今回のパフォーマンスへの手ごたえを示しています。

もう、最高!

ミチルの手ごたえを示しています。

「満面の笑み」⇔「ぷいっと顔を背ける」

「普段」に戻った=犬猿の仲に戻った真由とミチルがいつもの関係に戻りました。
パフォーマンスの最中は「何度も目と目を見交わしていた」2人でしたが、ふだんはこんな感じのようです。

つっかかったり煽ったり無視したり仏頂面でいる

普段の2人の関係性です。

大問2設問

ここからは設問について解説します。
本文について詳しく見てきましたので、ここから先を読む前にもう一度改めて自力でで解いてみてください。

問1

桐絵が自分の気持ちを鎮めようと必死です。
具体化しましょう。
「自分の気持ち」⇒これまで見てきた通り、ミチル・真由が「あの」ピンキーガールズの代わりを務めることに対する「震え」です。

なぜそれを鎮めようと必死なのか。
⇒ここはヒントの隠し方が巧妙。
 ヒント:真由が(桐絵に)すがるような目を向けてくる/ミチルが(中略)桐絵を見た
⇒桐絵はこの2人から頼りにされている
⇒桐絵はそれに応える必要がある
⇒2人を不安にさせないために、まず自分の「震え」をかき消そうとしている
と判断できます。

ア:大きなチャンス⇒これは前向きなとらえ方ですね。少なくともこの時点では前向きになれていません。
イ:恥をかく覚悟⇒本文中にありません。
ウ:怒りを抑えよう⇒怒りの心情ではないですね。
エ:動揺している⇒「震え」/自分が冷静である必要がある⇒2人から頼りにされている描写がある⇒これが正解。

問2

背中を押したときの桐絵の気持ち

懇願してまで代役を阻止しようとしていた桐絵がなぜ一転して背中を押した(代役としてステージに立つことを促した)のか
⇒絶対的な権力者であるプロデューサーが「急げ」と言ったので急ぐしかない(覚悟を決めて送り出すしかない)と思ったから

これについて言及している選択肢を探します。

ア:「迷っている場合ではない」⇒急ぐしかない⇒なぜならば、プロデューサーが急げと言っているから⇒正解
イ:期待する気持ち⇒×
ウ:自信を深めている⇒×
エ:なんとか見返してやりたい⇒×

イ~エはすべてプラス(前向き)な内容なので、そうではなく「プロデューサーに急かされたから仕方なく送り出している」ことを意識できれば正解できます。

問3

きょとんとした顔⇒頭の中が「?」になっている

ア:納得して⇒×
イ:間が抜けた表情で⇒表情はこの描写のメインではありません。扱っているのは頭の中の「?」です。
ウ:「理由がわからない」⇒これが「?」ですね。
エ:反感を持ちながらも⇒「?」になっているのであって、反感の描写はありません。

問4

ニヤリと笑った⇒「こうなることは分かっていた」=高尾は、2人の実力を知っていた。

ア:大きな喜び⇒だとすれば「ニヤリ」ではないはず
イ:ふだんはいがみ合っている⇒この時点で2人は良いパフォーマンスをしている⇒×
ウ:予想が的中/助言が的確/⇒これが正解
エ:期待していなかった⇒期待していなかったのであれば、わざわざ立ち位置を入れ替えるようアドバイスすることはないはず⇒×

問5

プロデューサーの気持ち
プロデューサーは十代半ばである真由とミチルを子ども扱いしていました。
相手にしていなかった、期待していなかったことが分かります。
しかし、2人のパフォーマンスを見たあとは「きみたちも見たかっただろう」の「君たち」に含まれています。
この変化を書いている選択肢を探しましょう。

ア:「大きな期待はもっていなかった」⇔「感心する気持ち」 これが正解
イ:「経験を積ませよう」「予想以上の才能」⇒×
ウ:「賛辞の大きさに戸惑い」⇒×
エ:「あきれる気持ち」⇒×

問6

普段は犬猿の仲である真由とミチルは、パフォーマンス中は協力的でしたが、そのあとは「普段」の犬猿の仲に戻ってしまいました。
その変化について問う問題です。

ア:「相手への不信感」⇒仲が悪いのとは違いますね
イ:「日頃反発している」「協力して歌っていた」「互いに相手を意識」⇒これが正解
ウ:「すべて相手のおかげ」⇒×
エ:「自分一人でもやれる」「相手のことが邪魔」⇒×

問7

内容・表現についての問題です。
特定の傍線部に関する問題ではないので、本文全体をしっかり読めているかどうかが問われます。

ア:「桐絵からの視点に限定」⇒ほかの人物の心情も描写されていましたね。
イ:「繊細な心情の移り変わり」「複雑な感情」⇒明確に×とはいえないので保留
ウ:「スポットライトを浴びる人たち」⇔「それを裏で支える人たち」  このような対比はありませんでしたね。
エ:「桐絵の心理描写が中心」「多くの登場人物の会話」「それぞれの人物の思い」

保留にしたイとエを比べます。

大問3本文

第1段落

・「前者」⇔「後者」の対比構造に注目します。
ここから、方程式に大事なことは
①多くの状況に対応できる普遍性がある
②簡潔に表現されている
の2点であることが分かります。

ゴールド、アインシュタインといった固有名詞は文章全体の主旨には絡まないので深く考えなくてOKです。

段落の要旨:方程式は普遍性があり簡潔に表現されているものが良い。

第2段落

・「AだけでなくB」はBが重要です。
・「すべての物理学者」といった一般論は重要です。
・「こそ」は強調する表現⇒重要⇒最高の理論:①仮説の数が少ない②簡潔③普遍的 
・「普遍にして簡潔」⇒第1段落で述べられていることの繰り返し(反復)=重要。

段落の要旨:物理学の理論は普遍的で簡潔なものが良いものとされる。

第3段落

・その感覚⇒指示語は具体化する⇒普遍にして簡潔な理論に価値を見出す
・「~せざるを得ない」⇒本意ではないor不安があるが、やるしかないということ。
・「こそ」は強調する表現⇒重要
・「から」は因果関係
・「簡明」は第1段落・第2段落の「簡潔」の言い換え
・「~だろうか」⇒筆者の主張があることを示す文末⇒重要

段落の要旨:単純で簡明な理論は多様な展開が可能となる。

第4段落

・「単純」⇒簡明、簡潔の言い換え
・「~かもしれない」⇒筆者の主張があることを示す文末⇒重要
・「~ではなく」は対比を示す 「論理」⇔「感性」
・「だから」⇒因果関係
原因:美しいものを見ると楽しさを感じる
結果:楽しいかどうかで理論の真贋(しんがん)を直感的に判断する
・「~ではないかと思う」⇒筆者の主張があることを示す文末⇒重要
・「こそ」は強調する表現⇒重要
・「重要な要素」⇒筆者が「重要」と言っている内容は、当然重要である。

段落の要旨:物理において審美眼は重要である。美しいかどうかで理論の価値を判断する。

第5段落

・「理由」⇒因果関係は重要
・「三つ」「三つの要素」⇒数字が含まれるものは重要
・「~して初めて…」⇒条件と結果の関係
・「楽しむ」「美を感じる」⇒これまでの段落で述べられたことの反復や言い換え位になっている

段落の要旨:①出発点の意外性②過程の論理性③結論の強固性の3つが揃うと楽しく美しい論文となる。

第6段落

・「誰もが一致して」⇒一般論⇒重要
・「~だろう」=筆者の意見⇒重要
・具体例⇒前後にある筆者の主張が理解できていれば軽く読み飛ばしてOK

段落の要旨:なし(具体例の紹介のみ)

第7段落

・簡潔⇒反復されているキーワード
・要⇒「要点」の「要」⇒重要である
・「多様な現象に適用できる」⇒「多くの状況に対応し得る普遍性」(第1段落)の言い換え
・「誤認している可能性も否定できない」⇒「間違っている!」と指摘している⇒「適用範囲が広ければ重要であり美しい」が間違っている⇒「適用範囲が広い」に加えて簡潔さが必要(第6段落より。)
・「諧調」は聞いたことがない言葉⇒当然意味を知らない⇒「乱調」⇔「諧調」の対比に注目し、「乱れている」の反対すなわち「整っている」と考えましょう。

段落の要旨:簡潔な方程式は条件を変えることで多様な現象に適用できるという普遍性がある。

第8段落

・「ほんの限られた天才」⇔「凡庸な私たち」の対比に注目。
自分の名前が付くような方程式を発見できる⇔偉大な方程式の美を磨き上げる=多様な現象に適用することで普遍性を高める

段落の要旨:私たちは、美しい方程式において条件を変えることで多様な現象に適用してその美を高めることができる。

第9段落

・「~とは」=~の定義を説明するときに用いる表現
ここでは「科学」の定義が説明されている
・「一方で」「他方で」がつくる対比構造に注目する
・「現象」「自然現象」⇔「原理・法則」「説明原理」
・「だろう」「~のである」=筆者の意見⇒重要

段落の要旨:科学とは自然現象とそれを説明する原理・法則とを結びつける営みである。

第10段落

・「二つ」⇒⇒数字が含まれるものは重要
科学、つまり自然現象と原理・法則を結びつける方法①原理⇒現象の演繹法②現象⇒原理の帰納法
・「~に応じて」⇒~が変化する条件であるということを意味する
科学者個人個人の性格によって演繹法・帰納法のどちらを採用するかが変わる

段落の要旨:科学には演繹法、帰納法の2つの方法があり、科学者それぞれの性格に応じてどちらを採用するかが変わる

第11段落

・「~とは」=~の定義を説明するときに用いる表現
ここでは「演繹法」の定義が説明されている
・第10段落で「原理⇒現象」と説明されており、それ以上の深追い(具体例や固有名詞を用いた説明の理解)は不要

段落の要旨:演繹法とは原理から出発して現象に到達する思考法である

第12段落

・「必ずしも~ではない」⇒「~ではないこともあるぞ!」という主張
ここでは、演繹法で用いられる前提が正しいとは限らないという主張(つまり注意喚起)
①経験
②「~であってほしい」「~であるはずだ」「~であるべきだ」という命題
③「神の摂理」「自然の理法」といった前提

注意喚起なので、「用心が必要」「使うべき論法ではない」「注意すべき」「用心すべき」というフレーズが用いられている。

段落の要旨:演繹法を用いる場合の注意点を紹介している。

第13段落

アリストテレス・ガリレオ⇒固有名詞⇒この段落は具体例⇒前後の主張が読み取れていれば軽く読み飛ばしてOK

段落の要旨:アリストテレスが演繹法で失敗した例を紹介している。

第14段落

・「より一般的なものへと拡張していく」「より広い概念に拡張する」⇒「多様な現象に適用することで普遍性を高める」の言い換えであると考える
・「より~になればより~になる」=進化し続けることができる⇒常に進化途上=ゴールはない⇒最終理論は永遠に得られない

段落の要旨:科学は前提の拡張により普遍性を高めていく。常に進化途上であり最終到達地点に到達することは永遠にない。

第15段落

・帰納法の紹介
・第10段落の「現象⇒原理」を紹介している

段落の要旨:帰納法は個々の現象を分析することで原理に至る方法である

第16段落

帰納法のさらなる説明

段落の要旨:帰納法の強みは具体的な事実から出発していることである

第17段落

・「しかしながら」=逆接⇒話の流れが逆方向に変わる⇒直前では帰納法の「強み」が語られている⇒話の流れが逆方向に変わるということは帰納法の「弱み」についての話となる
・「~わけではない」「~わけではない」「制約されている」「断言できない」という表現に注目。
・「~だろうか」⇒①疑問(=テーマの提示)②反語(筆者の主張)の2つの可能性がある
これは直後に答えがあるかどうかで判断する①疑問の場合は直後に答えが提示される。
今回は答えへの言及がないので、反語つまり筆者が「普遍的な原理に到達できるという断言はできない」という主張である。

段落の要旨:帰納法には欠点が多く、普遍的に適用可能な原理への到達は難しい。

第18段落

・「例えば」=具体例⇒軽く読み飛ばしてOK
・強いて言えば、「応用範囲が広いものがまだあるかもしれない」というフレーズが第14段落で述べられている「科学は前提の拡張により普遍性を高めていくから常に進化途上である」の反復であるというところが重要である
・「以上のような例から」⇒具体例の終了、つまり抽象的なまとめ表現の開始の合図となる⇒自然はまだ奥深い謎を秘めている!

段落の要旨:自然はまだ奥深い謎を秘めている

第19段落

・人間の認識には限界がある
・(人間の認識・思考には限界があるため)科学にも限界がある
・「だが」=逆接
・科学者は科学の限界をよく知っている⇒だが⇒なんでも知っているような態度をとる科学者がいる
筆者はこれを「文句を言いたくなる」という言葉で批難している
・「~する必要がある」「強調しておきたい」⇒筆者の主張があることを示す

段落の要旨:人間の認識や科学には限界がある。私たちはそれを常に忘れずに科学や科学者を見る必要がある。

以上が今回の文章の解説です。
段落ごとの要旨を捉えていくと、「同じ話が何度も繰り返されている」「全体で一つの話がなされている」ことが分かると思います。
今回の文章の結論は「科学には限界がある」というものでした。これを知ってから読み直すと序盤の文章の見え方が変わってくることもあります。
演習段階では1つの文章を何度か精読して文章を論理的に読解する思考習慣を身につけましょう。
その際、この記事の解説を適宜参照してください。

大問3設問

問1

方程式を評価する際の項目は
①多くの状況に対応できる普遍性がある
②簡潔に表現されている
の2点です。
第1段落で紹介されている方程式は「①は満たしていたが、②には合格しなかった」とあります。
つまり、普遍性はあるが簡潔ではなかったということですね。

ア:「汎用性がない」⇒×

イ:「普遍性は備えている」「簡潔さに欠けている」⇒〇

ウ:「簡略化しすぎ」⇒×

エ:「整合性に欠ける」⇒今回の内容(問1の内容)に無関係⇒×

問2

「どういうことか」を問う設問です。
分の内容を具体化する必要があります。
具体化の対象は、そのままでは意味がよく分からない表現です。
ここでは「偉大な方程式」「美を磨き上げる」の2つです。
・偉大な方程式=多くの状況に対応できる普遍性があり、簡潔に表現されている(問1参照)
・美を磨き上げる=条件を変えて多様な現象に適用し、普遍性を高めていく
となります。
これを50字以上60字以内で書けばOKです。
例:多くの状況に対応できる普遍性があり簡潔に表現される方程式を、条件を変えて多様な現象に適用して普遍性をさらに高めること。(59字)

問3

演繹法に対して注意すべき点として適切なものと適切でないものを区別する問題です。
演繹法の注意点としては
①経験
②「~であってほしい」「~であるはずだ」「~であるべきだ」という命題
③「神の摂理」「自然の理法」といった前提
からスタートすると危険ということです。

ア:「神の摂理を前提にすると」⇒③に該当⇒正しい

イ:「経験的なもの」⇒①に該当⇒正しい

ウ:「具体的な事象の分析を丁寧に積み重ね」⇒これは演繹法ではなく帰納法の説明⇒適切でない⇒これが正解となる

エ:「前提に合った結果ばかりを準備」⇒「前提が正しいはず」という思い込みに基づく⇒②に該当⇒正しい

問4

最終理論が永遠に得られない理由
⇒より広い概念に拡張することで理論の普遍性が高まり進化していくという過程を永遠に繰り返すことができるから

ア:「自然を斉一なものとして定義する」⇒無関係

イ:「広い概念へと拡張」「より多様な現象が」「科学は常に進化途上」⇒〇

ウ:「新たな実験や観測」⇒不十分

エ:「私たちの経験はあくまで部分」⇒無関係

消去法ではなく、正しいものを探した方が正解しやすい問題だと思います。

問5

「本文中の記述として正しいもの」を選ぶ問題です。

ア:「普遍的な真理」⇒問4の内容「最終理論は得られない」に反する⇒×

イ:「絶対的な科学的真実」⇒問4の内容「最終理論は得られない」に反する⇒×

ウ:「対象によって」⇒本文には科学者個々人が性格によって、とある⇒×

エ:「科学は万能ではない」「謙虚に向き合う」⇒最終段落での主張に合致⇒〇

問6

いわゆる200字作文です。
ポイントは
①本文の主旨を理解する
②それに対する自分の意見を述べる
③②の説得力が増すような事例を考える

の3点です。

①:本文解説で見てきた通りです。科学には限界があり、知らないことはまだたくさんあるということです。
②:「自分の意見」といっても、志望校から「ウチの生徒に相応しい」という評価を得るために作文を書くのですから大人が喜びそうなことを書くべきです。
ここでは、「科学の限界をよく知ったうえで、その限界を少しでも打破すべく研究活動に打ち込みたい」などとなるでしょう。
③:②に相応しい経験・見聞を考えることになります。今回は「科学」という中学校生活ではあまり縁のないものがテーマであるため経験より見聞が良いでしょう。年々発展してそうなジャンルを取り上げて、「年々進化していて、『最新の科学』に基づくとされる主張も変化していっている。」などと書けるのが一番良いですね。
新型コロナウイルスとそれに対応するためのワクチンの開発など、科学の進化として思いついたものを見聞として紹介できると良いです。
200字作文は、テーマによって難易度が大きく異なるのですが今回は適切な経験・見聞を考えるのが難しいことからかなり書きづらい部類の問題だったと考えます。

大問4本文

鑑賞文では、
・筆者の主張
・筆者が引用している作品の作者の主張
・論理構造を示す語句

の3つに注意します。

第1段落

お気に入り

『枕草子』の作者である清少納言の主観。
清少納言は厳寒と酷暑がお気に入り。

『源氏物語』に影響を与えた

国風文化において、清少納言『枕草子』は紫式部『源氏物語』と対比される存在、2大巨頭です。
これは社会の授業で習っていることなので「知っていて当然」とされます。
この知識を前提とすると、清少納言『枕草子』が紫式部『源氏物語』に影響を与えたという事実は「おお~」と思わなければいけない事柄となります。

また、鑑賞文は「ある古典作品が

段落の要旨:『枕草子』の冬についての諸段は『源氏物語』に影響を与えたとされている。

第2段落

批判した

光源氏が(光源氏の名を借りて紫式部が)批判をしています。
これは紫式部が何かを主張しているということになります。
注目せねばなりません。
「誰かさんが雪は月とは合わない」といったことを批判しています。
「誰かさん」が誰なのかは明言されていないのでわかりません。(文脈から「清少納言だろう」とわかる人はそれでOKです。)

つまり

「つまり」の直後には要点(筆者の主張)がきます。
ここでは、
紫式部が、清少納言が「雪と月は合わない」と言ったことを批判したのだ
ということです。

かもしれない

「かもしれない」は筆者の主張があることを示す語尾です。
ここでは、
紫式部は『枕草子』を読み、清少納言の美意識を越えようとしていた(と私は思う)
ということです。

段落の要旨:紫式部は源氏物語のなかで清少納言の美意識を批判しており、それを越えようとしていたと考えられる。

第3段落

どう理解すればよいのだろうか

これは疑問または反語です。
疑問⇒直後に答えがある。つまり、「こういう風に理解すればよいですよ」という答えを筆者が提示している。
反語⇒この文章中に答えがない。つまり、「理解不能になってしまう」という主張であると考える。

今回は、直後に答えがありません。
したがって、この表現は反語であり筆者が「理解不能である」≒「矛盾が生じていておかしなことになる」と言っている。

月夜の雪景色をことのほか美しいものとして記している

これは、上述の「清少納言は雪を月とは合わないと言った」という話と反対の内容になっています。
つまり、清少納言は『枕草子』のある場面では「雪を月とは合わない」といい、他の場面では「雪と月は合う」と言っていたことになります。

段落の要旨:『枕草子』には、「雪と月の組み合わせから美を感じていた」と読める記述がある。(もしそうだとすると先ほどの紫式部の批判が的外れなものということになってしまう)

( )内のことまではこの時点では読み取れなくてもOKです。
この後を読んでいけば分かるようになっています。

第4段落

この段落は、『枕草子』の引用した箇所の解説です。
第3段落までを読めていれば、この段落は読まなくてもよいです。
なぜならば、筆者による引用の意図が「清少納言が雪と月の組み合わせから美を感じていたことを示したい」とはっきりとわかっているからです。それ以上の情報を受け取る必要はありません。

第5段落

見落としていたのだろうか

こちらも、疑問or反語の可能性があります。
今回は、第6段落の冒頭に「~な可能性が考えられないか」と筆者の考える答えが書いてあるので疑問です。

あるいは

もう1つ別のものを追加するときの表現です。
今回は、
可能性①紫式部が、清少納言の「雪と月は合う」という主張を見落としており、清少納言の美意識を勘違いしていた
可能性②紫式部は、清少納言の「雪と月は合う」という主張を無視して「清少納言は雪と月は合わないと言っている」と批判した
の2つの可能性を提示し、そして「不当で不自然」と評することでどちらも却下しています。

段落の要旨:紫式部がこの章段を見落としていたとも無視したとも考えづらい。

第6段落

考えられないか

「私はこう考える」ということなので、筆者の主張がきます。

~されがち

一般論を表します。
通常、一般論は筆者の主張とは逆の内容になります。
もし筆者の主張が一般論と同じなら、わざわざ文章にして発表する必要はありませんので。
ですので、一般論の内容を理解すると「この逆が筆者の主張になるのだな」とわかります。

ここでは、
『枕草子』が先に書かれ、『源氏物語』が後で書かれた
というのが一般論です。
これを覆してくるのだな、とわかります。

確実なのは…

筆者が「これは確実だ!」と言ってきている内容は我々へのメッセージです。
『枕草子』『源氏物語』には並んで書かれた時期があった
という主張になっています。
これは先ほどの一般論とは異なる内容になっているので「一般論⇔主張」の条件も満たしています。

AだけでなくB

Bが重要です。

~という可能性も否定できない

「~だ」という主張です。

以上2つより、
『源氏物語』の影響を受けて『枕草子』の283段が書かれた
という内容がこの文章においてとても重要な主張であることが分かります。

段落の要旨:『枕草子』と『源氏物語』には並んで書かれた時期があったので、『枕草子』が『源氏物語』の影響を受けている可能性もある。

第7段落

推測

筆者が「~ではないか」と主張している。

推測の内容は、
清少納言と紫式部は、互いの作品を読み合い、美意識のやりとりをしていたのではないか
である。

段落の要旨:清少納言と紫式部は、互いの作品を読み合い、美意識のやりとりをしていたのではないかと私(筆者)は考える。

第8段落

あながち推測ばかりではない

これは、
「単なる私の推測というわけではなく、正解である可能性もあるぞ」
ということです。

対比

対比は論理構造を形成する重要な要素です。
ここでは、『枕草子』中の
「自然」(雪と月光が白一色)⇔「人」(彩り豊かな装束を着ている)
の対比が示されている。

同じ色の対比

源氏物語にも、『枕草子』と同じ対比があるということを示します。
2つのものの共通点を示す表現はとても重要です。
見逃さないようにしましょう。

段落の要旨:(2人が美意識のやりとりをしていた証拠として、)どちらにも同じ色の対比がある。

第9段落

~と言ってよい

これは筆者の主張があることを示す文末です。
ここでの主張は、
『源氏物語』と『枕草子』には共有しているものがある
ということになります。
何を共有しているのかは空欄Ⅱで隠されています。
が、2人が共有しているものは段落8の要旨から明らかですね。
美意識です。
これがそのまま段落の要旨です。

段落の要旨:『源氏物語』と『枕草子』は美意識を共有している

第10段落

~ではないだろうか

筆者の主張があることを示す語尾である。
ここでは、
紫式部と清少納言は切磋琢磨し合う関係であった
という主張がなされている。

こそ/~ように思う/どうだろうか

それぞれ、
・強調
・筆者の主張であることを示す
・読者への問いかけ
であるため重要な箇所であることを示します。
ここでは、上述の主張(2人が切磋琢磨し合う関係であったこと)の重要性を強調しています。

段落の要旨:紫式部と清少納言は切磋琢磨し合う関係であったと考えられる。

以上が、今回の本文の解説です。

大問4設問

問1

「見落としていた」と考えた理由
⇒『枕草子』には「雪と月が合っている」としている箇所があるのに、紫式部が『源氏物語』のなかで清少納言を「雪と月は合わない」として批判したのは見落としていたからだと考えることができるから。
こうなります。
これを踏まえて正解を選びます。

「あえて触れず」⇒「見落としていた」と矛盾する⇒×

イ×

「気づかないまま」「批判している」⇒〇

「承知していながらあえて無視を決め込んだ」⇒「見落としていた」と矛盾する⇒×

「~があるにもかかわらず~だけに触れて」⇒「見落としていた」と矛盾する⇒×

問2

本文中の「ばかり」は「だけ」と言い換えが可能です。
同じく、「だけ」と言い換えが可能な選択肢を選びましょう。

できあがっただけ⇒×

五年だけ⇒×(「五年ばかり」は約五年という意味なので、「五年だけ」とすると意味が変わってしまう)

結果だけ⇒〇

とび上がらんだけ⇒×

推:推理、推量
測:測る
⇒どちらも予測する、考えるといった意味である
⇒似たような意味をもつ2文字の組み合わせを選ぶ

批:批評
判:判断
⇒何かの価値を決めるといった意味
⇒これが正解

大:大きな
胆:胆
⇒上の字が下の字を説明していると考えられる

早:早い
計:計略
⇒上の字が下の字を説明していると考えられる

公:公に
表:表明する
⇒上の字が下の字を説明していると考えられる

問3

この文章の主旨である
・2人は互いに美意識のやりとりをしていた
・2人は同時期に作品を創作して切磋琢磨し合う関係であった
を理解していれば解ける問題です。
清少納言の、「雪と月は合わない」⇒紫式部に批判された⇒雪と月の組み合わせから美を感じるようになった
という変化を踏まえましょう。

「師走の月夜」は趣深いものだと思っていた⇒×

「調和しないと思っていた」「『源氏物語』を読んだ」「実は美しい」⇒上記の内容と合致している⇒〇

「自然と人事の対比の妙」⇒ここでは無関係⇒×

「厳寒を強調した冬の美しさ」⇒月が関わっていないので×

問4

先に述べた批判のくだり

「先に述べた」とありますので、傍線部3より前を探すことになります。
また、紫式部による批判ですので、第3段落直後の『枕草子』の引用箇所にはありません。
そこで、それ以外の箇所を探します。
すると、第2段落に
「浅はかさ」「うすっぺらい」といった批判の言葉が見つかります。
これを目印に、源氏物語の原文箇所を探して答えます。
「すさまじき例に言ひおきけむ人の心浅さよ」

問5

空欄Ⅰ

第8段落・第9段落で対比されているのは
「自然と人」
ですので、これが答えです。

空欄Ⅱ

清少納言と紫式部が共有しているのは、2人がやりとりをしていた(第7段落)美意識です。

問6

問3に続いて、この文章の主旨である
・2人は互いに美意識のやりとりをしていた
・2人は同時期に作品を創作して切磋琢磨し合う関係であった
を理解していれば解ける問題です。

相手より優れているという自負心⇒×

共通する自然観⇒×

「影響を与えて高め合って」「相互交流」=切磋琢磨し合う関係⇒〇

「批判を素直に受け入れ」⇒×というわけでもない気がしますが、ウには及びませんね。

今回の解説は以上です。
最後までご覧になっていただきありがとうございました。
皆さんの受験対策の一助となれば幸いです。

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