八王子東高校
八王子東高校
どういう学校か、入試の倍率などのデータを知りたい方はこちらをご覧ください。
大問1
大問1では漢字の読みが5問出題されます。
- 送り仮名を伴う訓読みの読み方が出題される(例:著しい、戒める、反る)
- 3文字の熟語の読み方が出題される(例:長広舌、墓碑銘、野放図)
- 四字熟語の読み方も出題される(例:堅忍不抜、傲岸不遜、流言飛語)
このような特徴があります。
大問2
大問2では漢字の書き取りが5問出題されます。
- ・小学校で習う漢字からの出題
- ・3文字の熟語の書き取りが出題される(例:青二才、白昼夢)
- ・四字熟語の書き取りも出題される(例:急転直下、金科玉条、危急存亡)
このような特徴があります。
大問3
大問3では物語文が出題されます。
1:本文
2021年度~2023年度の物語文の主題は
2023年度:動機がハッキリしている人の強さ
2022年度:人間と自然
2021年度:ものづくりへのこだわり
何かに夢中になっている主人公が描かれている文章が目立ちます。
頑張っているうちに変化を経験するというより、ただひたすら何かに夢中で打ち込む様子とそれを取り巻く周囲の対応が描写されている印象でした。
変化の描写が目立たない分、場面場面での心情を描写する表現を丁寧に追いかけていく必要がありそうです。
2:設問
2021年度~2023年度においては、
- 心情
- 様子
- 心情の理由
- 文章の表現の特徴
といったものが満遍なく問われていました。
また、主人公だけでなく周囲の人物の心情・様子についての出題が目立ちました。
記述問題が1問出題されるのが定番で、文字数は45~50字です。記述問題では心情説明を求められることが多いです。
大問4
大問4では説明文が出題されます。
1:本文
2019年度~2023年度の説明文のテーマはそれぞれ、
2023年度:生物の合目的的な行動⇒人間社会への警鐘
2022年度:音声言語習得におけるマルチメディア活用
2021年度:人口減少社会/地域社会・ローカルの重要性
2020年度:言語コミュニケーションにおける文化コードの役割
2019年度:科学の効用と弊害
3年分調べた後、テーマがバラバラだったのが気になって追加で2年分調べました。
テーマはバラバラでした。おそらく意図的にそうしてあるようです。
他の自校作成校の説明文ではあまり見られないようなテーマも散見されました。
テーマに関わらず文章が読めるよう、色々な学校の問題をできるだけたくさん解くようにしましょう。
2:設問
2021年度~2023年度においては、
- 内容説明(「~はどういうことか」)
- 理由説明(そう述べている理由)
- 240字作文
- 図に当てはまる語句を選ぶ
- 要旨を把握する
- グラフを読み取る
といった問題が出題されていました。
本文のテーマと同様にクセが強い印象です。
また、作文に関しても
- 字数が200字ではなく240字
- テーマが「世の中が効率を重視することに対する自分の意見」「漢字取得のための効果的な学習方法」「どのような地域社会をつくっていくべきか」といったようにかなり特徴的
という個性があります。
八王子東高校の説明文はクセが強いので、1年分でも多く過去問を入手して解くようにしたいですね。
大問5
大問5では、古文や漢文を題材にした鑑賞文が出題されます。
鑑賞文とは、特定の作品の良さを語った文章です。
1:本文
2021年度~2023年度の鑑賞文の題材はそれぞれ、
2023年度:『典論論文』(日本の万葉集以前の和歌と絡める)
2022年度:『万葉集』の和歌
2021年度:十七条の憲法、『古事記』
題材はバラバラですが、文章のテーマ自体が「漢字や中国文化が日本に与えた影響」となっている年が目立ちました。
とはいっても分析範囲を広げると『枕草子』等も出題されており、たまたまここ数年にそういった出題が続いただけという見方をしておいたほうが良さそうです。
ただ、和歌に関する出題が多いのと中世(つまり鎌倉時代)以降の作品を題材にした文章は見当たらず、そのあたりに八王子東高校の鑑賞文の特徴があると感じました。
他の自校作成校の鑑賞文を解く際は、古代(平安時代まで)の作品を題材にした文章を優先的に解くとよいでしょう。
2:設問
2021年度~2023年度においては、
- 内容説明
- 語句の意味
- 筆者がそう主張している理由
- 現代語訳から該当箇所を探す
- 内容説明として該当する語句を10字で本文から抜き出す
- 和歌の内容
といった出題がなされていました。
大問5ならではの出題として語句の意味を問う問題があります。
他の自校作成校では文法が問われることもありますが、八王子東高校では見当たりませんでした。
内容説明の問題の派生として、該当する語句を10字以内で抜き出す問題があります。
これは、仮にどのような内容を答えれば良いか分かっていても10字以内の箇所を探すのに時間がかかる必要があります。
本番、大問5であれば残り時間を気にする必要はあまりありませんが探すために本文を読み直し、時間を使いすぎてしまって他の問題が解けなかった、後回しにした作文が書けなかったということが無いようにしたいですね。
大問1
大問1はリスニング問題です。
リスニング問題は自校作成問題ではなく、共通問題となりますのでこちらをご覧ください。
大問2
大問2は会話文の読解です。
1:本文
2021年度〜2023年度の会話文のトピックを紹介します。
2023年度:イギリス英語とアメリカ英語
2022年度:運命の出会い
2021年度:キャラを演じること
高校生の日常生活よりやや固めの内容を扱っているようです。
聞き覚えのない単語が登場するケースはあまり無いようですが、長い会話文なので読むのが大変だと感じるかもしれません。
「長い=難しい」と解釈してハイレベルな問題集に手を出すと単語レベルが上がりすぎてしまい、八王子東高校の対策にはあまりならないという事態になりかねません。気をつけてください。
2:設問
2021年度〜2023年度の設問はこういったものでした。
- 会話文中の空欄に入る、本文の流れに合う発言を選ぶ
- 内容理解
- 発言の理由
- 単語・語句を並び替えて正しい英文をつくる(いわゆる整序問題)
- 内容一致問題(本文の内容に合う選択肢を選ぶ)
- 本文中の空欄に合う1語を入れる
- 指示語を具体化する
- 英作文
会話文中の空欄を埋めさせる問題が圧倒的に多いです。
他の自校作成校の3倍くらいはある印象でした。
2023年度のみ、英作文が出題されました。
40〜50語で、「英語を学ぶ意義」について書く問題です。
その代わり大問3で英作文が出題されませんでしたので英作文の出題数が増えたわけではありません。
大問3
大問3は説明文の読解です。
1:本文
2021年度〜2023年度の説明文のテーマを紹介します。
2023年度:インターネットやソーシャルメディアの活用
2022年度:人助け(ヘルパーズ・ハイ)
2021年度:落語と講談
テーマが難解で読みづらいということはなさそうで、文章の長さも他の自校作成校とほぼ同じです。
本文としては、非常にオーソドックスな自校作成校の問題という印象です。
他の自校作成校のうち、オーソドックスな説明文を出題する学校の問題で練習すると良さそうです。
2:設問
2021年度〜2023年度の設問はこういったものでした。
- 本文中の空欄に入る、本文の流れに合う文や語句をを選ぶ
- 内容理解
- 本文中の空欄に入る、本文の流れに合う文や語句を書く
- 単語・語句を並び替えて正しい英文をつくる(いわゆる整序問題)
- 内容一致問題
- 英作文
- 指示語を具体化する
大問2と同様に、本文中の空欄を埋めさせる問題が圧倒的に多いです。
大問2・大問3の両方で多いとなると、八王子東高校の英語は「本文中の空欄を埋める」問題の対策が最優先だと断言して差し支えがなさそうです。
また、英作文が大問3で出題される場合もあります。
その場合も、大問2で出題される場合と同様に語数は40〜50語です。
過去のテーマは「人助けをして高揚感を感じた体験」「落語の魅力を伝える」です。
どちらも本文との関連性が強いため、本文中で用いられている単語や表現を上手に活用して作文を書けば、減点を避けつつ中身のある文章が書けそうです。
八王子東高校の数学自校作成問題の傾向と対策について説明します。
設問ごとの傾向と対策を把握しておくことで、今後の勉強の方向性を決定する際の指針や問題に行き詰ったときのヒントとして活用してください。
1:大問1の出題内容と対策
問1
入試年度 | 出題内容 |
2023年度 | 根号を含む式の計算 |
2022年度 | 根号を含む式の計算 |
2021年度 | 根号を含む式の計算 |
問1では根号を含む式の計算が出題されます。
有理化や根号を含む式の展開などをミスなくできるように練習しておきましょう。
問2
入試年度 | 出題内容 |
2023年度 | 二次方程式 |
2022年度 | 連立方程式 |
2021年度 | 二次方程式 |
2020年度 | 連立方程式 |
問2では二次方程式や連立方程式の計算問題が出題されます。
二次方程式では、解の公式を使って解く二次方程式の問題が出題されています。
解の公式が使える形にするまでに、展開・移項・文字による置き換えといったひと手間が必要になっているようです。
連立方程式では、分数を含む式があるため両辺に適切な整数を掛けて分数をなくす必要があります。
どちらも形式は決まっているので、数学がよほど苦手という生徒でなければ過去問での練習で十分でしょう。
問3
入試年度 | 出題内容 |
2023年度 | 袋からカードを出す確率 |
2022年度 | 二次方程式(問4でサイコロの確率の出題あり) |
2021年度 | 立体の体積を求める(問4で袋からカードを出す確率の出題あり) |
2020年度 | 二次方程式(問4でサイコロの確率の出題あり) |
問3では確率または二次方程式が出題されます。
確率の問題は問4で出題される年もあります。
袋からカードを取り出す確率とサイコロの確率が出題されていますが、念のためカードを並べる確率やコインの裏表の確率の問題も練習しておくと安心ですね。
問3で二次方程式が出題される場合、文字による置き換えで計算が楽になる問題の出題が続いているようです。八王子東高校の二次方程式の問題を解く際は覚えておいてください。
2021年度は立体の体積を求める問題が出題されましたが、この年のみ見られた特徴となっています。
問4
入試年度 | 出題内容 |
2023年度 | 作図 |
2022年度 | サイコロの確率 |
2021年度 | 袋からカードを出す確率 |
2020年度 | サイコロの確率 |
問4では作図または確率の問題が出題されます。
確率の問題に関するコメントは上記の通りです。
作図の問題は、2022年度以前は問5で出題されていましたのでそちらでコメントします。
問5
入試年度 | 出題内容 |
2023年度 | なし |
2022年度 | 作図の問題 |
2021年度 | 作図の問題 |
2020年度 | 作図の問題 |
問5については、
- 2023年度は大問1の問題数が減り、問5はなかった
- それ以前は作図の問題が出題されていた
ことが分かります。
八王子東高校の作図の問題は
- 円周角の定理
- 対称移動
- おうぎ形の性質
といった、作図の基本問題では利用することのない図形の性質を利用して解く問題が目立ちます。
つまり、非常に厄介です。
八王子東高校より偏差値の高い自校作成校の数学の問題に掲載されている作図の問題を数多く解いて対策しておくと良さそうです。
2:大問2の出題内容と対策
大問2では関数の問題が出題されます。
過去5年は二次関数の問題が続いています。
全部で3問出題されますが、その3問は「問1・問2・問3」と表記される場合もあれば「問1・問2(1)・問2(2)」と表記される場合もあります。
区別するのが面倒くさいので、1問目・2問目・3問目と表記していきます。
1問目
入試年度 | 出題内容 | 正解のためのポイント |
2023年度 | 変域から関数の式を求める | 一次関数と二次関数のyの変域の特徴 |
2022年度 | 変域から関数の式を求める | 一次関数と二次関数のyの変域の特徴 |
2021年度 | 変域から関数の式を求める | 一次関数と二次関数のyの変域の特徴 |
与えられた変域から関数の式を求める問題が続いています。
一次関数と二次関数ではyの値の変域の特徴が異なることに注意して計算しましょう。
2問目
入試年度 | 出題内容 | 正解のためのポイント |
2023年度 | 条件を満たす点の座標を求める | 分数を含む関数のyの値が整数になるようなxの値を考える |
2022年度 | 条件を満たす二次関数のaの値を求める | 直径に対する円周角は90度相似な三角形の性質の利用 |
2021年度 | 条件を満たす直線の式を求める | 中点の座標の求め方 |
2021年度はオーソドックスな問題でしたが、2022年度は図形の性質を、2023年度は分数の性質を利用するなかなかトリッキーな問題でした。
特に2023年度の問題は他ではなかなか見ない問題であったため面食らった受験生は多かったのではないでしょうか。
八王子東高校の受験生だけでなく、他の都立自校作成校の受験生にも解いてほしい良問だと思います。
3問目
入試年度 | 出題内容 | 正解のためのポイント |
2023年度 | 条件を満たす点の座標を求める | 平行な2直線の傾きは等しい2直線の交点の座標の求め方 |
2022年度 | 条件を満たす点の座標を求める | 平行線と三角形の面積 |
2021年度 | 2つの三角形の面積比を求める | 平行線と線分の比の定理相似な三角形の性質の利用 |
3問目ともなると解法が複雑になってきますが、ポイントを整理していくとなじみのある図形の性質さえ知識として持っていてかつそれを利用することを思いつけば解けるようになっています。
もっとも、「あ、ここであの性質を使えば良いんだ!」と気づくのが大変ではあるのですが。
設問をよく読むようにし、与えられたヒントからどのような図形の性質を用いれば正解に近づけるのかを推理しながら解き進めていきましょう。
3:大問3の出題内容と対策
大問3では平面図形の問題が出題されます。
2021年度は円と二等辺三角形、2022年度は正方形の折り紙、2023年度は2つの正方形が題材となりました。
2022年度と2023年度は正方形の題材が続きましたが、特に題材に法則性があるとは考えず多種多様な平面図形の問題を解くようにしておくと良いと思います。
大問2と同様に、全部で3問出題されますが、その3問は「問1・問2・問3」と表記される場合もあれば「問1・問2(1)・問2(2)」と表記される場合もあります。
ここでも、1問目・2問目・3問目と表記していきます。
1問目
入試年度 | 出題内容 | 正解のためのポイント |
2023年度 | 条件を満たす線分の長さを求める | 合同な三角形の性質平行四辺形の証明平行四辺形の対角線の性質 |
2022年度 | 角度の大きさを求める | 折り返した図形の性質30度ー60度ー90度の直角三角形の辺の長さの比 |
2021年度 | 角度の大きさを文字で表す | 二等辺三角形の底角は等しい平行線の錯角は等しい |
1問目ですので、基本的な図形の性質を用いれば正解できる問題が続いていたのですが2023年度はなかなか複雑な問題が出題されました。
ふつう、都立自校作成問題では各大問の先頭の問題は正解しなければならない問題と位置付けられます。それだけに、1問目で手を焼くと焦ってしまうでしょう。
もし1問目に時間を使いすぎてしまうと、その後の問題を考える時間を十分にとれなくなってしまうかもしれません。
1問目が難しい場合、2問目は手を付けやすい問題となっている場合が多いです。焦らずに次の問題に目を移して点数を積み重ねることも重要だと思います。
2問目
入試年度 | 出題内容 | 正解のためのポイント |
2023年度 | 合同の証明 | AとBが合同かつAとCが合同ならBとCも合同である |
2022年度 | 合同の証明 | 別の三角形の合同を証明し、その性質を利用する |
2021年度 | 合同の証明 | 平行線の錯角は等しい円周角の定理 |
他の自校作成校は相似の証明を出題するケースが多いですが、八王子東高校は合同の証明を出題することが多いようです。
その過程がやや複雑で、別の図形の合同の証明をしてから求められた証明をするケースが多いです。
3問目
入試年度 | 出題内容 | 正解のためのポイント |
2023年度 | ある五角形の面積と別の五角形の面積の差を求める | 30度ー60度ー90度の直角三角形の辺の長さの比三平方の定理五角形を四角形と三角形に分ける |
2022年度 | 角度の大きさを文字で表す | 2問目で証明したことを利用する平行線の錯角は等しい |
2021年度 | 辺の長さを求める | 円周角の定理相似な三角形の性質 |
他の自校作成校と比べると、3問目の難易度が1問目・2問目と比べてあまり高くならないように感じました。
おそらく、意図的に3問の難易度にばらつきが出ないようにするまたは難易度が「1問目<2問目<3問目」となるお決まりのパターンで3問目を捨てるということがないようにしたいのだと思われます。
4:大問4の出題内容と対策
大問4では法則性を利用した問題または空間図形の問題が出題されます。
2021年度は数の法則性の問題が出題されました。
2022年度・2023年度は空間図形の問題が出題されました。
2022年度は三角すい、2023年度は正四角すいが題材となっています。
過去5年間で空間図形が出題されなかったのは2021年度のみであり、例外的な出題だったと考えて良いでしょう。その代わりに、2021年度は大問1で空間図形の出題が1問ありました。
大問2・大問3と同様に、全部で3問出題されますが、その3問の表記は「問1・問2・問3」「問1・問2(1)・問2(2)」などばらばらです。
ここでも、1問目・2問目・3問目と表記していきます。
1問目
入試年度 | 出題内容 | 正解のためのポイント |
2023年度 | 立体の体積を求める | 三平方の定理 |
2022年度 | 立体の体積を求める | 全体から一部分を引いて求める |
2021年度 | 球の総数から、横の球の個数を求める | nを使って奇数を表現する |
空間図形の1問目は、非常に求めやすい体積の問題でした。
空間図形だからといって毛嫌いせず、しっかり向き合って正解してほしいということではないでしょうか。
規則性が出題された2021年度も、xをnを使ってあらわすことができれば後は解きやすい問題でした。n=2、3くらいの値で実験して法則性を確かめると良いです。
2問目
入試年度 | 出題内容 | 正解のためのポイント |
2023年度 | 三角形の面積を求める | 二等辺三角形の性質正方形の性質三平方の定理の逆 |
2022年度 | 2つの線分の和が最小となるときの合計値 | 展開図を書いて考える2つの線分の和が最小⇒3点が一直線上に並ぶ |
2021年度 | 整数問題を解く | 連続する2つの整数を文字で表す |
平面図形と同じく、1問目と2問目のあいだにあまり難易度の差がありません。
他の自校作成校の大問4の2問目と比べてかなり解きやすい印象です。
1問目に続いて、空間図形だからといって毛嫌いせずしっかり取り組んで欲しいというメッセージではないでしょうか。
整数問題についても、「連続する2つの整数を文字で表す」という基礎中の基礎ができていれば簡単に解ける問題でした。
3問目
入試年度 | 出題内容 | 正解のためのポイント |
2023年度 | 2つの線分の和が最小となるときの合計値 | 展開図を書いて考える2つの線分の和が最小⇒3点が一直線上に並ぶ三平方の定理 |
2022年度 | 三角形の面積を求める | 直角二等辺三角形の性質正三角形の性質 |
2021年度 | 整式が成り立つことの証明 | 文字式を2つの文字式に分解する |
3問目についても、これまでと同様に1問目・2問目との難易度の差が大きくなっていないように感じました。
八王子東高校の数学では、他の自校作成校とは違って「捨て問」の概念を持たない方が良さそうです。
理科社会は自校作成問題ではなく、都立高校共通問題が出題されますのでコチラをご覧くださいませ。
理科社会は自校作成問題ではなく、都立高校共通問題が出題されますのでコチラをご覧くださいませ。
八王子東高校の推薦入試では、小論文が2題出題されます。
1題は資料を読み取る問題、もう1題は文章を読み自分の考えを述べる問題です。
過去、どのようなテーマが出題されているのかを確認してみましょう。
2023年度
資料:エシカル消費
文章:観察すること
2022年度
資料:選挙投票率の課題
文章:教養を深めること
2021年度
資料:貧困の改善策
文章:発見について
2020年度
資料:水道の普及率
文章:不明
2019年度
資料:過疎化対策
文章:学ぶとはどういうことか
2018年度
資料:訪日外国人数の推移
文章:他者と関わる上で大切なこと
2017年度
資料:空気中での物体の落下の違いとそれが生じる理由
文章:外国語の学習について
2016年度
資料:時期ごとの日本の人口増加率
文章:読書の有用性
こういった出題テーマでした。
資料を読み取る問題は2017年度を除き時事的なテーマだったようです。
資料が与えられますので、予備知識がなくても文章を書くことができなくはないですがやはり予備知識があったほうが他の受験生よりも内容のある文章が書きやすいです。
時事的なテーマに関する予備知識を仕入れておきましょう。
文章を読み取る問題では、高校生活に関するテーマが出題されているようです。
こうしたテーマでは、面接対策をきちんと行っておくと課題文を読むまでもなく「自分が高校3年間でどうしていきたいか」が決まっていることが多いです。
しかし、課題文ごとに筆者の主張・持論がありそれに賛意を示しながら書いていくと書きやすい場合が多いです。個人的には、持論を貫くより課題文に賛成しつつその主張の正しさを理由や具体例を用いて説明していくのがお勧めの流れです。
一般的な小論文対策、つまり小論文の文章構成や文章を書く際に注意してほしいことは以下の記事にまとめておきました。
是非こちらも併せてご覧ください。
面接に関しては各高校特に変わりはないのでこちらをご覧くださいませ。
2024年度の都立高校入試では、推薦入試において集団討論が復活する学校があります。
しかし、八王子東高校では集団討論は復活しないこととなりました。
2025年度以降に復活した場合に備え、八王子東高校の近年の集団討論テーマを紹介しておきます。
R2 | 資料として示した全国の商店街の空き店舗率の推移、商店街の抱える課題を表したグ ラフを読み解き、商店街を活性化させるためにはどのような方策を立てたら良いか考え て発表しなさい。また、グループとして商店街を活性化させる方策を一つ立てるとすれ ばどのようなものにするか、理由も含めて話 し合いなさい。 |
H31 | 変化するグローバル社会において活躍する ために高校生としてどのようなことをすれば 良いと考えるか。 |
H30 | 急速に発展するAI(人工知能)の技術によっ て、20年後には現在人間が行っている仕事 の半分近くがAIにとって代わられるという予 測があります。次に例示した職業(電話によ る販売員・裁判官・料理人・企業の採用担 当・会計監査・医者・学校の教師・タクシー 運転手)について、将来これをAIに任せてもよいものはどれか、そのように考える理由も 含めて討論してください。」複数の職業を挙げたり、例示したもの以外の職業を話題にし たりしても構いません。なお、討論に当たっ ては、AIの特性について説明した文章(テー マと共に配布)も参考にすること。 |
H29 | 東京郊外に位置する公園の再整備計画に ついて、与えられた3種類の資料や、現在の東京都が抱える諸問題などを踏まえて、 理由を述べながら討論する。 |
H28 | タイプの異なる2箇所の地域景観写真を比較して、「現代人が生活しやすい環境」を具体的な例を挙げて理由を述べなさい。 |
H27 | 高校生として最も重要視されるべきこと |
H26 | これからの社会人として最も重要視されるも のはどれか。 1 モラル、常識 2 主体性 3 協 調性 4 人柄 5 論理的思考力 6 コミュニケーション能力 |
H25 | 高齢者への対応に関する二つの資料(新聞 の投書をもとに事例を作成)を読んで、高齢者を取り巻く環境やその原因、自分ができることなどをまとめさせ、これをもとに高校生と して何ができるかを討論する。 |
出典:https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/ability_test/theme/
八王子東高校の集団討論テーマは、時事的なもののうち私たちの生活に関連した問題が多いようです。
対策としては、時事問題についての知識を仕入れた後で「それが私たちの生活にどう影響してくるのか」「私たちはその影響に対してどのように対処すべきと考えるか」をまとめておくと良いです。
「都立高校自校作成校」の受験対策のことなら何でもお任せください!