青山高校

青山高校

国語

国語の自校作成問題の傾向を見ていきましょう。

大問1

大問1では漢字の読みの問題が5問出題されます。

訓読みで送り仮名をともなう問題に注意が必要です。

(例:粗い、且つ)

大問2

大問2では漢字の書きの問題が出題されます。

小学校6年間で学習した漢字が出題されます。

簡単な漢字を使った、なかなか耳にしない語句に注意です。

(例:湯治、丸薬、票田、製版)

大問3

大問3では物語文が出題されます。

1:本文

本文の主題は以下の通りです。

2023年度:ともに一人前の職人を目指す若者2人のやりとり

2022年度:町の活性化に張り切るおじいちゃん

2021年度:風変わりな親戚のおじさんへの想い

主人公を受験生とは違う世代の人にする、釣りをしながら主人公たちが語り合う、登場しない人が重要人物であるなどトリッキーな設定の文章を出題する傾向にあると言えます。

王道の「主人公が何かを頑張っていく過程で成長していく姿を描く」文章とは異なる文章が出題されているものをたくさん解くべきでしょう。

このサイトの他校のページをみてそういった問題を探してみてください。

2:設問

どのような設問が出題されているのかを集計しました。

  • 人物の様子
  • 人物の行動・発言の理由
  • 人物の気持ち
  • 内容説明(「~はどういうことか」)
  • 文章の表現の特徴
  • 人物の人柄

主に出題されるのは人物の様子・言動の理由・気持ちです。

30字前後の記述問題が出題されることも多いです。

抜き出し問題が出題される場合もありますが、該当箇所を探すのに時間がかかりそうな場合は制限時間内にすべて解き終わらなくなる危険性に備えてその問題を後回しにするのもアリです。

大問4

大問4では説明文が出題されます。

1:本文

本文のテーマは以下の通りです。

2023年度:経験と思考/対話と共感

2022年度:環境倫理学/世代間倫理

2021年度:言葉による意思や意味の伝達過程

言語やコミュニケーションに関するテーマが多い印象ですが、それ以外のテーマとなる年も多いため決め打ちは難しいです。

とはいえ、他の自校作成校の説明文のうち言語やコミュニケーションに関する問題は優先的に解く価値がありそうです。

2022年度・2023年度は文章が2つずつ出題されたのが最大の特徴です。

2つの文章で共通して述べられていることは何かということを意識しながら読んでいく必要があります。

2:設問

どのような設問が出題されているのかを集計しました。

  • 内容説明(「~はどういうことか」)の記述
  • 文章1と文章2の共通点に注目して解く問題
  • 200字作文
  • AとBの違い
  • 筆者の考え

などの問題が出題されていました。

やはり特徴的なのは文章1と文章2の共通点に注目させる問題です。

文章1を読み始める段階から、そういった問題が出題されるということを意識していないと何度か読み直すこととなってしまい時間が掛かり過ぎてしまいます。気を付けましょう。

200字作文については、「AIが発展した社会における人の役割」「未来世代への責任」「他人に意志を伝える際に大切なもの」といった典型的かつきれいごとを書いておけば文章が完成しやすいテーマとなっている印象です。

大問5

大問5では、古文や漢文を題材にした鑑賞文が出題されます。

鑑賞文とは、特定の作品の良さを語った文章です。

1:本文

鑑賞文の題材は

2023年度:与謝蕪村の俳句

2022年度:『枕草子』

2021年度:『春望』『徒然草』

時代、ジャンルともにバラバラにしてあるようです。

鑑賞文は都立高校入試以外では見かけることがほぼ無い問題スタイルですので、共通問題・自校作成問題含めて意図的に色々な時代の色々なジャンルのものを扱った鑑賞文の問題を解くようにしてください。

2:設問

どのような設問が出題されているのかを集計しました。

  • 内容説明(「~はどういうことか」)
  • 作品の作者の考え
  • 文章の筆者の考え・主張
  • 語句の意味
  • 和訳を参考に、古文から該当箇所を抜き出す

などの問題が出題されています。

内容説明が多いですが、それ以外は結構ばらけている印象です。

本文のテーマと同様、ばらけさせているのではないかと思います。

また、抜き出し問題が多いのが特徴的です。

抜き出し問題は時間がかかる場合があるので、該当箇所がなかなか見つからない場合はいったんとばして次の問題に移るようにしてください。

英語

英語の自校作成問題の傾向を紹介します。

大問1

大問1はリスニング問題です。

リスニング問題は自校作成問題ではなく、共通問題となりますのでこちらをご覧ください。

大問2

大問2は会話文の読解です。

1:本文

会話文のトピックはこのようなものになっています。

2023年度:浮世絵などの日本の絵

2022年度:オンライン授業

2021年度:科学技術の活用

多様かつ中身のあるテーマ(日常生活の延長線上のような会話ではない会話)となっています。

「長いけど1文1文は難しくない。そしてちゃんとしたテーマに沿って話している会話文の問題」を探すのはなかなか難しく、自校作成問題のなかでも上位校の問題を解いていくしかないと思います。

2:設問

どのような設問が出題されているのかを集計しました。

  • 会話文中の空欄に入る、本文の流れに合う発言を選ぶ
  • 内容説明(1語を本文中から抜き出して答える)
  • 内容一致問題
  • 単語・語句を並び替えて正しい英文をつくる(いわゆる整序問題)
  • 内容理解
  • グラフや図と関連した問題
  • 英作文

空欄に合う会話文を選ぶ問題が特に多いです。

他の自校作成校でもよく見られる形式ですので、練習はしやすいと思います。

特に立川高校は多いです。

特徴的な設問はグラフや図と関連した問題です。

こうした問題を出題するのは新宿高校など一部の自校作成校のみですので、このサイトの各校のページから探して解いてみてください。

英作文は40〜50語で、テーマは「印象に残っている授業」「何ができるロボットを、なぜ発明したのか」といったものでした。自由に書きやすいテーマだといえます。それだけに、「時間が足りなくて英作文を書く時間がなかった」という事態だけは避けたいですね。

大問3

大問3は説明文の読解です。

1:本文

説明文のテーマはこのようなものになっています。

2023年度:雷

2022年度:ストーンヘンジ

2021年度:古代都市ローマ

1つのテーマについてしっかり掘り下げた文章が出題されます。

情報量が多く、英語であることに苦労している時点で内容が頭に入りにくく時間もかかってしまいます。

英語を英語のまま理解していく練習をする必要があるでしょう。

2:設問

どのような設問が出題されているのかを集計しました。

  • 内容理解
  • 本文中の空欄に合う文を選ぶ
  • 英文の内容に当てはまる図やグラフを選ぶ
  • 内容一致問題
  • 時系列を整理する問題
  • 英作文
  • 整序問題

といった問題が出題されています。

図やグラフを用いた問題が非常に特徴的で、情報量が多い英文からきちんと情報を得ていかないと正解することが難しいです。

大問2と同様に、図やグラフを用いた問題を出題する自校作成校の問題を使って練習しておくのが良いでしょう。

それ以外の設問は、難易度が厄介ですがオーソドックスなものです。

ここで整序問題や英作文が出題されるケースもあります。

数学

数学の自校作成問題の傾向について確認していきましょう。

1:大問1の出題内容と対策

問1

入試年度出題内容
2023年度根号を含む式の計算
2022年度根号を含む式の計算
2021年度根号を含む式の計算

複雑な式の計算をすることになります。

文字で置き換える、部分的に因数分解して計算の手間を減らすといった工夫ができる問題が目立ちました。

計算のスピードと正確性だけでなく、手間を減らすにはどのような工夫ができるのかを考えてみると良さそうです。

問2

入試年度出題内容
2023年度連立方程式の計算問題
2022年度二次方程式の計算問題
2021年度二次方程式の計算問題
2020年度連立方程式の計算問題

連立方程式の計算については、分数と小数があることで計算の手間がかかるようになっています。両辺を何倍すれば良いのかに注意して手際よく処理していきましょう。

二次方程式の計算については、最終的には解の公式を使えば解けるようになっていますので「どのような工夫をすれば計算が楽になるのか」を考える時間が長くなりすぎると「何も考えず解の公式を使った方が早く解き終わっていた」ということになりかねません。あまり難しく考えず、すべて左辺に集めて解の公式を使える状態にしたほうが良さそうです。

問3

入試年度出題内容
2023年度サイコロの確率
2022年度サイコロの確率
2021年度カードの確率

問3では確率が出題されます。

2つのサイコロをふる問題は6×6のマス目を書いて考えれば正解できます。

2020年度より前をみてもサイコロかカードの確率が出題されていますが、念のためコインや袋の確率も練習しておくと良いと思います。

問4

入試年度出題内容
2023年度資料の活用
2022年度資料の活用
2021年度資料の活用

問4では資料の活用から問題が出題されます。

この単元の問題をここまで高頻度で出題する自校作成校は極めて珍しいです。

要注意といえます。

受験勉強は中3生のときにすると思われますので、中1で習ったこの単元は約2年前に習ったっきりの単元となります。忘れていることも多いと思いますので、網羅的な問題集で一通りの基本問題・標準問題・応用問題をマスターしておくことをお勧めします。

問5

入試年度出題内容
2023年度作図の問題
2022年度作図の問題
2021年度作図の問題

大問1の最後の問題である問5は作図の問題が出ます。

大問1を作図の問題で締めくくるのは、都立高校入試数学の定番です。

作図の問題は、円の性質を利用することが多いです。

また、正三角形やひし形の性質を利用する問題もありました。

どの図形の性質を利用すれば適切な垂線・垂直二等分線・角の二等分線やその他の線が引けるのかを考えてみましょう。

2:大問2の出題内容と対策

大問2では関数の問題が出題されます。

2021年度から2023年度まで3年連続で1つの二次関数と直線を組み合わせた問題となっています。

全部で3問出題されます。

その3問は「問1・問2・問3」「問1・問2(1)・問2(2)」など様々な表記があります。

区別するのが面倒くさいので、1問目・2問目・3問目と表記していきます。

1問目

入試年度出題内容正解のためのポイント
2023年度条件を満たす点の座標を求める点の座標を代入して二次関数の比例定数を求める
2022年度条件を満たす点の座標を求める二等辺三角形の性質
2021年度条件を満たす点の座標を求めるグラフ上の点の座標を求めるグラフの交点の座標の求め方

1問目は簡単な問題が続いていました。

青山高校の受験生のレベルつまり競争相手のレベルを考えると、この問題は落としてはいけない問題であるといえます。

2022年度の二等辺三角形の性質を使う問題のように図形の性質を使うこともあり得ますので、その点は注意しておいてください。

2問目

入試年度出題内容正解のためのポイント
2023年度条件を満たす二次関数の比例定数グラフの交点の座標の求め方二等辺三角形の性質
2022年度条件を満たす点の座標を求める傾き1の直線がx軸となす角は45度座標から直線の傾きを求める
2021年度条件を満たす点の座標を求める直角二等辺三角形の性質合同な三角形の性質

1問目より難しくなっていますが、特定の図形の性質を利用することを思いつくことができれば簡単に解くことができます。

関数の問題ですが、図形分野の知識の有無がカギを握りますね。

3問目

入試年度出題内容正解のためのポイント
2023年度条件を満たす直線の式を求める座標から直線の傾きを求める平行線と面積の関係
2022年度条件を満たす点の座標を求める座標から直線の式を求めるy軸に平行な直線を引いて三角形の面積を求める
2021年度条件を満たす点の座標を求める平行線と三角形の面積の関係等積変形(のような考え方で補助線を引く)

3問目までくるとなかなか解答プロセスが複雑になってきます。

ここでは、2問目とは異なり関数の問題ならではのテクニックが解答に至るまでの重要なポイントとなることが多いようです。

行き詰ったら平行線に注目し、平行線と三角形の面積に注目した等積変形やx軸またはy軸に平行な直線を引いて活路を見出すのが良さそうです。

3:大問3の出題内容と対策

大問3では平面図形の問題が出題されます。

2021年度から2023年度までは3年連続で円が出題されています。

ここでも、1問目・2問目・3問目と表記していきます。

1問目

入試年度出題内容正解のためのポイント
2023年度線分の長さを求める直径の円周角は90度円周角の大きさは弧の長さに比例する30度ー60度ー90度の直角三角形の性質
2022年度角度の大きさを求める円周角の定理直角二等辺三角形の性質円周角は中心角の半分の大きさ
2021年度線分の長さを求める角の二等分性の性質円周角の定理相似な三角形の性質

見ての通り、多種多様なポイントを駆使して正解する必要があります。

1つ1つは基礎知識ですが、これらすべてを駆使できるかどうかとなるとなかなかに厄介です。

都立自校作成の平面図形の問題のうち、円を題材にしたものを多く解くことで多様な問題に対応できるようにしておきましょう。

2問目

入試年度出題内容正解のためのポイント
2023年度二等辺三角形であることの証明円周角の定理三角形の内角と外角の関係中心角と円周角の関係二等辺三角形の性質
2022年度角度の大きさを求める直角二等辺三角形の性質30度ー60度ー90度の直角三角形の性質
2021年度ある三角形がどのような三角形かを答える弧の長さが等しいと円周角も等しい円周角の定理二等辺三角形の性質

円の性質を中心に、様々な図形の様々な性質を利用する問題となっています。

単なる合同・相似の証明ではない証明の問題が出題されているのも大きな特徴です。

3問目

入試年度出題内容正解のためのポイント
2023年度線分の長さを求める円周角の定理二等辺三角形の性質「平行線の錯角は等しい」の逆三平方の定理
2022年度平行四辺形であることの証明円周角の定理対頂角は等しい「平行線の錯角は等しい」の逆
2021年度角度の大きさを求める円周角の定理三角形の内角の和は180度

「平行線の錯角は等しい」の逆、つまり「錯角が等しい⇒2つの直線が平行」という思考が重要になっている問題が2年続きました。

こういった、「○○の定理の逆」という考え方は問題を難しくする場合に登場することがあります。青山高校はこれを用いることが多いようなので、慣れておきましょう。

(代表格は「円周角の定理の逆」ですね。)

4:大問4の出題内容と対策

大問4では空間図形が出題されます。

2021年度・2022年度は直方体が、2023年度は円すいが題材となっています。

大問2・大問3と同様に問題番号の表記が年によってバラバラなので、1問目・2問目・3問目…と表記します。

1問目

入試年度出題内容正解のためのポイント
2023年度円すいの表面積を求める円すいの展開図を書くおうぎ形の面積の求め方
2022年度線分の長さを求める空間図形を平面で切断する三平方の定理三角形の面積から高さを求める
2021年度正しい展開図を選ぶ相似な三角形の性質三平方の定理直角二等辺三角形の性質

問1から一筋縄ではいかない問題だなという印象です。

中1範囲とされる空間図形の基礎事項は全てしっかりと練習しておく必要があるなと思います。

2問目

入試年度出題内容正解のためのポイント
2023年度立体の体積を求める相似な三角形の性質
2022年度条件を満たす三角形がどのような三角形になり得るか三平方の定理
2021年度立体の体積を求める合同な図形の性質相似な図形の性質

正解のためのポイントだけをみると1問目よりシンプルに見えますが、「どの三角形とどの三角形が相似か」「三平方の定理をどのように利用すればよいか」など1つのポイントをどのように活用すればよいかが複雑になっています。

大問4にこだわりすぎるよりも、大問1~3にこだわって「大問4の問2は落としても良い」と言える状況を作り出すことが大事かなと思います。

3問目

入試年度出題内容正解のためのポイント
2023年度球の半径の長さを求める相似な三角形の性質
2022年度立体の体積を求める平行四辺形の成立条件立体の切断
2021年度四角すいの面を塗る塗り方の場合の数2回使う色があるその色をどの面に塗るかを考える

2問目に比べると与しやすい問題になっているという印象です。

2問目が難しかったからといって3問目まで解かずに捨てるということが無いようにしたいですね。

とはいえ、無理なときは無理なので先ほども申し上げた通り大問1~3にこだわって「大問4は問1以外落としても大丈夫」という状態を実現することを目指しましょう。

理科

理科社会は自校作成問題ではなく、都立高校共通問題が出題されますのでコチラをご覧くださいませ。

社会

理科社会は自校作成問題ではなく、都立高校共通問題が出題されますのでコチラをご覧くださいませ。

小論文

青山高校の小論文は、2022年度・2023年度は4問出題されました。

それ以前は2021年度が3問、2020年度以前は2問ということで年々設問数が増えていることが分かります。

文章ではなく、資料やデータを読み取らせる問題が多いようです。

どのようなテーマの資料やデータを読み取ることになるのかを過去問から見てみましょう。

2023年度

  • 県別人口と高齢者の割合の推移の読み取り
  • 過疎問題の進行と解決に向けての考察
  • マグネシウムの燃焼実験に関するデータの処理とグ ラフの作図
  • マグネシウムの燃焼実験結果の考察

2022年度

  • コロンブスが1492年に行った航海の出発地と最初の到達地
  • 二つの教科書の記述が変わった理由
  • 照度と二酸化炭素の減少量の関係
  • 樹木a・bのうちタイプYと考えられるもの

2021年度

  • 女性の労働に関するグラフ
  • 女性の労働に関する資料から課題を読み取り、改善策を示す。
  • 斜面を滑る物体の平均の速さと時間の関係を示すグラフ

2020年度

  • 自分が望ましいと考える 将来の日本の産業の姿
  • 化学反応における反応物の質量と生成物の質量の関係を示すグラフ

2019年度

  • 子供を産み育てる女性は国家によって保護されるべきか
  • 体細胞分裂における、体細胞の半径と体積当たりの表面積の関係のグラフ

年によって問題数が異なりますが、概ね半分は時事問題に関する問題、もう半分は科学的なテーマ(理系的なテーマ)の問題となっています。

青山高校の過去問だけでなく、理系的なテーマを出題することの多い立川高校・戸山高校・新宿高校の過去問を活用すると良いかと思います。

また、集団討論のテーマと同様に女性関連の問題の出題も目立ちますのでこちらも予備知識を集めておきましょう。

一般的な小論文対策、つまり小論文の文章構成や文章を書く際に注意してほしいことは以下の記事にまとめておきました。

是非こちらも併せてご覧ください。

集団討論

一部の都立高校では、推薦入試の集団討論が復活しますが青山高校では復活しません。

しかし、2025年度以降は復活する可能性があるので過去の出題テーマを紹介しておきます。

2021年度

男子

昨年、世界各国の男女平等の度合いを表す指数が発表されましたが、日本は、男女の賃金の差、女性管理職の割合、男性の育児休業の取得率、家事労働の分担などの面で、男女平等の度合いが低くなっていると言われています。このような状況を改善するためには、どのような取り組みが必要だと考えますか。皆さんで話し合ってください。

女子

家畜飼料などを含む食品廃棄量は、日本では年間約2759万トン、世界では年間約13億トンと言われています。このうち、まだ食べられるのに捨てられる食品、いわゆる「食品ロス」の量は、日本では年間約643万トンと言われています。このような状況を改善するためには、どのような取り組みが必要だと考えますか。皆さんで話し合ってください。

2020年度

男子

人工知能(AI)は囲碁・将棋界では既に名人 との対局で勝利を収めています。また各種 のロボットを初めとして実用化が進んでいます。しかし、無人で走る自動運転車が実用 化されるとタクシーやバスの運転手は仕事 を失うかもしれません。AIには、人の仕事を 助ける反面、奪ってしまう可能性もありま す。 今後、人はAIとどのように関わっていくべき だと考えますか。具体的事例を挙げて、皆さ んで話し合ってください。

女子

海洋汚染につながるプラスチックごみを削減しようとする取組が世界中で検討されて います。日本でも、多くのスーパーがレジ袋 を有料にし、外食チェーン店の中にはプラス チック製ストローを廃止したところもありま す。しかし、一人当たりの使い捨てプラス チック使用量が世界で二番目に多いのが現 状です。 今後、さらにプラスチックごみを削減するに はどのような取組が必要だと考えますか。 皆さんで話し合ってください。

2019年度

男子

2020年に東京で行われるパラリンピックで は、ブラインドマラソンという競技が行われ ます。この競技は、視覚に障がいがある方 が走るマラソンです。最も障がいが重いクラ スでは、伴走者が必須となります。もしあな たが、その伴走者になるとしたら、どのよう な点に気を付けますか。これから送る高校 生活の抱負も踏まえて話し合ってください。

女子

来年5月1日に、日本の元号が平成から新 しい元号に変わります。皆さんは自由な発 想で新元号を作ってみてください。そして、 その元号にどのような願いを込めましたか。 これから送る高校生活の抱負も踏まえて話 し合ってください。

2018年度

男子

昨年、高齢者の運転による交通事故がしばしば報道されました。高齢者による事故を減らすための対策の一つとして、高齢者の運転免許証の自主的返納が挙げられています。高齢者による事故を減らすためにはどのような取り組みが必要だと考えますか。皆さんで話し合ってください。

女子

昨年行われた参議院議員選挙で、18歳と19 歳の若者が初めて選挙に参加しました。そ の投票率は45.5%であり、全体の54.7%より 低いという結果でした。若者の投票率を上 げるためにはどのような取り組みが必要だ と考えますか。皆さんで話し合ってください。

2017年度

男子

昨年、2人の日本人科学者がノーベル賞 を受賞しました。ノーベル財団理事長は、 「ノーベル賞は、最初にアイディアを出した 人を重視する。」と述べています。誰も考え ていない斬新なアイディアを出すためには 何が必要と考えますか。

女子

日本でも女性が活躍する場が広がりつつあ ります。しかし、女性管理職の割合は諸外国と比較すると圧倒的に低いのが現状で す。女性がより活躍するには何が必要と考 えますか。

2016年度

男子

2020年、「東京オリンピック・パラリンピック」 が開催されます。あなた方は二十歳の時に この祭典を迎えますが、この大会の成功に 向けて貢献するために、高校生としてできる ことについて話し合いなさい。

女子

災害時に限らず、さまざまなところでボラン ティア活動が行われていて、若い世代にも ボランティア活動は期待されています。高校 生として望ましいボランティア活動とはどの ようなことかについて話し合いなさい。

2015年度

男子

国際化が進み、世界の様々な人々と接する 機会が増えてきました。異なる文化をもつ 人々と良好な交流をするためには、どのよう なことが大切ですか。

女子

世界では十分な食料を得ることができず、 飢餓に苦しむ子供たちがいます。このような 子供達が健康に生活するためには、どうし たらよいですか。

出典:https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/ability_test/theme/

男子と女子でテーマが別々なのが最大の特徴です。

2025年度以降集団討論が復活するとしたら、男女別枠が廃止されていますので男女共通のテーマが設定されるのではないかと思われます。

時事問題的なテーマが目立ちますが、なかでも「男女共同参画社会の実現」などあらゆる人が社会に参画できるようにするにはどうしたら良いかという視点が多いように感じます。また、環境問題に関連した出題もあります。

加えて、「高校生として」「高校生活のなかで」といった切り口のテーマも出題されていますのでそちらに関する準備もしておいたほうが良さそうですね。

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